Category: 読書

Good Luck グッドラック:運がいいことと幸福なこと

最近は一度読んだ本をもう一度読むことが多い。読んだことがあっても内容を思い出せない。新刊書をどんどん読み続けるのもいいけどどれだけ残っているか。本棚にある本を眺めて時々読み直している。そして、最近読んだ本。テレビで見ない日は無いほどのプレゼンスがある池上彰さんの「伝える力」。そして、「グッドラック」。いずれもしばらく前に読んだが改めて読んでみた。

いずれも「わかりやすい文章」と言う点ですばらしい本だと感じた。ちなみに、翻訳本としてはこれも最近読んだ「ハーバード流交渉術」岩瀬大輔(訳)の翻訳がいいと思った。

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エレベータの中の会話:ケータイを持ったサル

二週間近い年末年始の休暇に入って5日目。息子は安定しているので妻と交代で面会に行っている。面会に行かない日は静かなゆったりとした一日を送っている。先日、神田の古本屋で購入した何冊かのうちの一冊「ケータイを持ったサル」(正高信男)で昨日読んでみた。

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資産防衛

11月26日にはこんな本が「つんどく」になっていると書いた。ようやく読み終えた。どの本でも共通しているのが将来的には日本の財政は破たんするということ。同じような論調の本は他にもたくさんあるようだ。ノストラダムス的な単なるセンセーショナリズムでお金儲けをしているということもあるかもしれない。本当に破綻するかもしれない。将来のことは水晶玉を持っている人以外は見通せない訳でどの考え方を信じるかということになる。下のいくつかの本は2010年に出版されたもの。その中には2011年にヨーロッパ経済が破たんしてその波が日本にも押し寄せると書いてある。半分くらいは予想が当たっているわけだ。

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本当に円安になるのかな?

最近のマネー系の雑誌には、一時的なデフレ、円高から将来的にはインフレ、円安になるからそれにそなえて高額所得者の多くは海外に資産を移しているという記事が多い。はたしてどうなるのか。

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自炊の残骸を売るって、どうなんでしょう

先日のこと。amazon.co.jpでネット関連の中古の単行本を購入した。中古です。

 

中古の出品にはそれぞれ品物の状態を表しているコメントが書かれている。通常は、「帯もあり新品同様です」とか「多少の使用感があります」とかのほぼ定型的なコメントなのであまり読まずに価格だけで選んでいる。

 

今回も価格が一番安い出品者から購入した。ところが送られてきたその単行本。背表紙のところから各ページがすべて切り取られていた。出品者はこの本をスキャナーでコピーしてから中古品として出品したようだ。つまり、自炊した残骸である

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カラーバス効果

最近読んだ本の中で気になった言葉。カラーバスと言う言葉がある。Color Bath。つまり、色を浴びる、と言うことらしい。

特定の色、例えば黄色、を思い浮かべてその日一日をすごしてみる。するとそれまで気が付かなかった黄色いものが次々と目に入ってくる。つまり、黄色と言う色で網をはってすごすことで黄色のものが網にかかる、と言うこと。こうして特定の何かを思い浮かべて生活するとそれまで気が付かなかったその「もの」がビシビシ入ってくる。こうした効果を「カラーバス効果」と呼ぶ。

そうですな、何かに興味を持って生活しているとその興味の対象についていろいろと情報が知らず知らずに入ってくる、と言うことを経験している。どこかに旅行をして帰ってくるとその土地についての新聞記事がやけに目につく。その土地についての記事がそれまでにそんなに多くあったことには気が付いていなかったが一旦その土地に興味を持つと確かにその土地の情報が入ってくる。

これが「カラーバス効果」なんでしょう。

毎日、何らかのテーマを持って生活すること。これが大事なんでしょうね。

そう言えば、何かの不祥事が報道されて世間で騒がれるとそれと同じ不祥事がいろいろのところでも発生していると報道される。これは「カラーバス効果」とは少し異なるでしょう。それまでも起こっていたことでも新聞記事にならなかったのがたまたまその不祥事が話題になったのであえて記事にしたということでしょう。

静かな一日に思うこと

前夜の天気予報だと今日は雨。したがって体育会系の予定は立てないで文化系活動を、と思っていた。ところが朝、目が覚めると鳥の鳴き声がうるさい。雨は降っていないのかな、と外を見るとなんと晴れ。ありゃまあ、と言う感じで不思議に落胆してしまった。予定が狂ったことでの落胆でした。

でもって、気持ちを取り直して多摩湖コース15kmのラン。散髪。そして家人が出払った午後は静かにReadingしたりネットで秋のランニングの大会を物色。9月に2つの大会にエントリーしました。トレイルとハーフです。有名どころはすでに締め切ってますね。10月以降の状況はまだ視界不良なのでエントリーできてない。

最近読んだ本。「言葉の誕生を科学する」(小川洋子+岡ノ谷一夫)。なんとも不思議な本です。言葉を話す動物は人間だけでなく鳥も、クジラも話すらしい。少なくともいろいろな周波数、トーンの鳴き声、声紋、をいろいろと組み合わせてコミュニケーションを取っているらしい。こうした動物の鳴き声だとかさえずりをいろいろと研究している神経生態学者と作家との対談集。

対談の内容はあまり理解できない部分が多かった。門外漢には具体的なイメージが浮かんでこない。それでもところどころになるほど、と思うような言葉もあった。そのうちのひとつがこれ。私なりの解釈です。誤っているかもしれません。

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現代病と言える生活習慣病。かつてはいつ食糧が不足するかわからなかったので体内に脂肪と言うかたちでエネルギーをたくわえてきた。ところが、現代では多くの場合この食料不足は考えられない。なのにこれまで通りにエネルギーを蓄えようとしてきた。この過剰エネルギー摂取によってもたらされる弊害。これが生活習慣病。

現代では同様に、情報習慣病も考えられる。

この解説をする前に。コミュニケーションには、意図のコミュニケーションと内容のコミュニケーションと二種類ある。前者は「~してほしい」「~と思う」と言うことを伝えようとするコミュニケーション。そして後者は、ことがらを伝えるコミュニケーション。つまり「事実、様子」を伝えること。確かに自分が書くメールの内容もこの二種類に分けることができそうだ。

現在のような情報社会で「内容のコミュニケーション」がほとんどである。これは、メール、ブログ、SNS、、、などで伝わっているのはこうした「ことがら」つまり誰が何をした、今度何をする、これが発表になった、、、、などなど。こうした「内容のコミュニケーション」の特徴は「つながっていること自体」を確認するためのコミュニケーションである場合が多い。

過去には、敵が攻めてくるから態勢を整えよ、と言った「意図のコミュニケーション」が多くそれは死活問題だった。ところおが最近の「内容のコミュニケーション」では生きるためのコミュニケーションと言うよりも「つながりを確認する」コミュニケーションになってきている。こうしたコミュニケーションはもちろん必要であり否定はできない。

しかし、生死に無関係な内容のコミュニケーションの過多による弊害があるのではと本の中のお二人は言っている。それを情報習慣病と呼んでいる。

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なるほど、なんとなく納得できる部分がある。誰が何をした、今どこにいる、と言ったコミュニケーションがどれだけ意味を持っているか。意味はある。こうした日常の小さな内容のコミュニケーションを積み重ねてより深いコミュニケーションがとれるようになると言う意味はある。この辺は「tsudaる」、で有名な津田大介さんが主張していることだ。ただし、こうしたコミュニケーションが過多になることの弊害をあのお二人が警鐘しているわけだ。どんだけが「過多」になるのかはたぶん個人によってことなることでしょう。自分への警鐘として受け止めた次第です。

「自炊」をしてみた

社会人になって一人で生活してから結婚するまではほとんどが外食。自炊はごくまれにしたことがある程度。

その自炊をしてみた。と言っても自分で食事をつくる「自炊」ではなく電子世界の「自炊」。iPadのようなモバイルツールが普及するようになって書籍を電子化してモバイルツールで読む機会が増えてきた。通常は電子化された書籍を購入して読むことになるが紙の書籍を自ら電子化する作業を「自炊」と呼ぶらしい

紙の書籍を裁断して一枚づつスキャナーに読ませて電子化する。そのための裁断機が売れているらしい。また、その「自炊」を代行する業者もいるらしい。これは「自炊」じゃないっすね。「外食」だ。

電子化すると確かに便利になることは容易に想像できる。これまでも雑誌の切り抜きはたくさん残してきた。そのためにファイルも何冊かある。ただし、あとで探すのが大変。なかなか見つからない。切り抜きがあることさせも忘れている。何かと不都合があった。

と言うことで試してみた。

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「脳を鍛えるには運動しかない」 ジョン J.レイティ

年末の忙しいときに読んでみた。340ページ。

運動することによって実現できると主張しているありとあらゆる効用を実証データとともに説明されている。これまでに発表されたおそらく数百の研究レポート、そして本人(医学博士)がたずさわった研究結果をもとにしてそのデータをもとにした主張には説得力がある。運動には興味があるが、ただ健康を維持したいというモチベーションだけで続けてきた私としてはこうした数々の効果を説明されると、してやったりと言う感じを覚える。健康の意味が単に病気をしないといういう以上に広く人間としての肉体だけでなく精神面の健康に運動が大きく寄与しているということである。

主題は、運動によって脳細胞が増え、シナプスが活性化されることによる効果である。この本では以下の効果が説明されている。

  • 学習に効くー学習効果が上がる
  • ストレスに効くーーストレス耐性がつく
  • 不安に効く
  • うつに効く
  • 注意欠陥障害に効く
  • 依存症に効くーー薬物依存、アルコール依存症に効く
  • ホルモンの変化に効く
  • 加齢へ効くーー若さを維持できる

筋肉トレーニングをすることで筋肉は一旦破壊されるがその修復の過程でより強くなるといわれている。それと同じことが脳にも起こっている。つまり、運動によって脳にもストレスが与えられ脳の細胞は破壊されるが修復メカニズムが働きこれによりより強いニューロンとなって生まれ変わり上に挙げられた効果が生まれるらしい。

脳生理学面の専門用語が多用されていて理解が困難な点も多いが研究結果のデータによってなんとなく理解はできる。

最近の「つんどく」

読みたいと思って机の上に置いたままの本が増えてきた。

  • 村上春樹「走ることについて語るとき僕の語ること」:再読予定
  • ドラッガー「マネジメント・エッセンシャル版」だいぶ前に買ったまま。今日、電車の中で読み始めたけど寝てしまった。
  • ジョン・レイティ「脳を鍛えるには運動しかない」某雑誌に紹介されていた。目次が魅力的
  • 小池龍之介「沈黙入門」最近気になっている僧侶の本

さて、明日はとりあえず「沈黙入門」を持って出かけるが読む時間があるかな?