資産防衛

11月26日にはこんな本が「つんどく」になっていると書いた。ようやく読み終えた。どの本でも共通しているのが将来的には日本の財政は破たんするということ。同じような論調の本は他にもたくさんあるようだ。ノストラダムス的な単なるセンセーショナリズムでお金儲けをしているということもあるかもしれない。本当に破綻するかもしれない。将来のことは水晶玉を持っている人以外は見通せない訳でどの考え方を信じるかということになる。下のいくつかの本は2010年に出版されたもの。その中には2011年にヨーロッパ経済が破たんしてその波が日本にも押し寄せると書いてある。半分くらいは予想が当たっているわけだ。

  • 外資の常識:藤巻健史
  • 日本経済沈没!今から資産を守る35の方法:田嶋智太郎
  • マネーはこう動く:藤巻健史
  • 2011年の衝撃:菅下清廣
  • 日本破綻 その日に備える資産防衛術:藤巻健史

近い将来、日本国の財政が破たんする確率は低くないと感じている。確かに1000兆円の借金があるなかで毎年40兆円の借金を追加している状態だ。日本が破たんしたらどうなるか。各本の共通したシナリオは、円安になる、超インフレが起こる(起こす)、と言うこと。この場合はどのような防衛策があるか。インフレになるということは銀行預金の価値が下がることになる。ではこの価値の減少をどのように守るか。外貨預金がある。海外債権への投資、海外株式への投資、そして金への投資、が考えられる。どれもインフレ、円安を前提にしている場合は正しい対策であることは確か。円高になる可能性だって残っている。この時はこうした海外に飛ばした資産の価値は落ちてしまう。

で、わずかばかりの自分の金融資産をどのように守るか。金への投資も考えたが金の価格の過去30年のトレンドを見ると1980年代に800ドルの高値を付けてから急落し300ドル近辺がつづいたあとでここ数年で1800ドルくらいまで上がった。大きな反発である。この上昇がいつまで続くか。トレンドを見る限りこんごもこの上昇が続く可能性は低いと感じている。良くて平行線。したがって、金への投資はちょっと不安。ではどうするか。外貨預金?円安に転じれば大儲け。

 

まだまだ悩んでいる。こうしている間も破綻へのカウントダウンが始まっているとしたらまさに「ゆでガエル」状態だ。ああ、優柔不断の庶民。

 

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