手作りの写真集をいただいた。

高校の同級生の義弟が出版したという写真集をいただいた。あきるの市の旧五日市で生まれ育った元高校教師が時間をみつけて撮った、地域でみられる鳥、小動物、風物、そしt秋川周辺の自然。鳥の写真が中心だがその鳥が生息する奥多摩の美しい自然の写真も多い。

なによりもいいのがこの地域のお祭りとか風物の写真も入っていることだ。自分を育んでくれた自然、社会にたいして感謝の気持ちを込めて撮られているのがよくわかる。つまり社会を形成しているさまざまな要素が取り上げられている。鳥だけではない。小動物だけではない。単なる風景だけではない。それらに加えてそうした自然と共存している人間の生活も取り込まれているのがいい。

私の生まれ育った地域とはさほど離れていない、同じ文化圏、同じような風景がこの中に表されていた。しかも、近年になってからこの地域は自転車で走り回ってきた、そして登山、トレイルランニングでもこの辺は訪れてきた。こんななじみのある地域の写真を改めてこうして写真集として見てその美しさ、暖かさを感じた。本のデザイン、構成、コメントは大手出版社がだす写真集と比較してなんとも手作り感がただよっている。その親しみやすさがよい。地元の出版社から出されている。

同じような写真集は私が育った狭山丘陵の地域についてもあるのだろうか。おそらくあるでしょう。探してみるつもり。

ふと考えた。こうした写真を撮りたい。ちょっといいカメラを肩にさげてザックを背負ってゆっくりと狭山丘陵を歩き回りその周辺の里山の家並み、畑、湿地、そこに生息する鳥、小動物、地域のお祭りなど、を撮ってみたい。そこには自分が生きた時代の地域の風景、風物、自然、そんなものを切り取ってみたい。と、思った。いつになったら実現できるか。退職後のテーマがまた一つ増えたような気がした。

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