リハビリ・ラン

ドライアイスに抱かれているせいか氷のように冷たくなっていた。穏やかにうっすらとほほ笑むように口をあけ、その唇にはほのかな桃色の色が付けられていた。

つい一か月前まではひ孫たちと一緒に話をし、午後はゆっくりと散歩し、毎日小さな字で日記を書いていた母は6日に永眠した。体調を崩して入院。会話はできなかったが問いかけには時々うなずいていたのだが。。。

通夜、告別式、納骨。と一通りの儀式が終わって昨夜兄の家から帰宅すると一気に寂寥感、虚脱感、そして喪失感が襲ってきた。不思議と悲しみは無かった。89歳と言う年齢に満足してそれ以上の望みを抱かずにこの一か月の間に「死」を受け入れる準備ができていたせいかもしれない。しかし、その「死」が意味することはそれが現実に起こってみないとわからないものだ。

これまでに与えてもらった大きな愛情に何回となく感謝の言葉を頭の中で繰り返した。「ありがとう」「ありがとう」を頭の中で繰り返しながら数日間を過ごしてきた。いろいろな場面、その時の言葉。次から次えと浮かんできた。

先日の峠ランの後はこれまで痛みを感じてなかったふくらはぎの筋肉痛が残っていた。その後は一度だけ近所の残堀川コースをゆっくりと走った。そして今日は昭和記念公園の周囲を走った。強い北風の寒気のなか15Km。筋肉と気持ちのリハビリ

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