国民総幸福度が高く「ストレス」という言葉がない国

昨年の東関東大震災の後、ブータン国王夫妻が来日され被災地を訪問した。そこの小学校で「龍は各人の心の中にいる。いろいろな経験を積むことでその龍は成長していく」という趣旨の話をしたということがメディアにとりあげられて話題になった。若く心豊かな国王いと彼を支えともに歩んでいる王女。そのカップルは日本で見られない雰囲気を持っていた。

その国王の国、ブータン。経済的な豊かさではなく国民の幸せを成長の指標にしている国。国民総幸福度。97%の国民が自らを幸せだと感じているそうだ。

今夜のNHK「『地球イチバン』地球でイチバン幸せな国~ブータン~」ではそのブータンを特集してた。今の日本、そしてほとんどの国々が経済的な豊かさ、国民総生産、を指標にしている。車、電化製品、パソコン、ゲーム、、、、いろいろなものが無い。それでもほとんどの国民が幸せに感じている。その原点は「安心」があると番組では紹介されていた。家族、地域、国に守られているという安心、食の安心、未来への安心。地域のだれもが助け合い、家族か否かを度外視して交流している。こうした姿はかつて日本にもあったのかもしれない。

ところが経済成長に伴って幸せの指標が「経済的な豊かさ」になってきた。より大きく、より正確に、より便利に、より軽く、、、、こうした競争を進めることで成長しすることが幸せをもたらすと信じてきた。

その結果が、ストレス社会、地域がバラバラな社会、になってしまった。ブータンにはなんと「ストレス」という言葉がないそうだ。そもそもそういう状態にならないので必要ないのだ。なんともうらやましい。今の私のように仕事上でさまざまなストレスを抱えている身としてはなんともうらやましい限りだ。

そして、ブータンの幸せの根源は自然との共生。地域の人間との共生だけではなく、自然との共生だ。地域に生きている動物、植物とがともに助け合って生きている。自然に対して傲慢になることなくすみわけができている。ある村では湿地で生活する鶴を脅かす危険のある電柱をたてることをやめて生活していた。それによって電燈のない生活を送っていた。それが当然のように。それを聞いたオーストリアの団体が寄付をしてその資金で電線を地中に埋めて村まで電気を通したと紹介していた。いずれも大人の国だ。

 

 

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