坤六峠もいいけど照葉峡がすばらしい

自転車仲間の一人が「日光:金精峠ー坤六峠」の企画を立ててくれた。「坤六峠」のことは全く知らなかったが一瞬でこの「こんろく」と言う語感の響きに魅かれた地味で、ひっそりと訪れる人を待っている木立の中の峠を想像した。こうしてこの企画をネットで見たときにすぐに反応して参加した。そこには秋の紅葉が溢れていた。紅葉のシャワーを浴びたような一日だった。でも、きつかった。

 

 

 

 

 

早朝、家人が寝静まっているころに出かけて東武日光に8:26着。駅前は秋の観光客であふれていた。自転車を組み立てている方も10人くらいいた。

今日は二人だけなので出発は早い。8月にも走った119号を西に向かって登る。バスも多い。神橋を左に見てすぐに馬返し。ここからいろは坂の登りだ。明智平まで約10Km。車は多いが二車線の一方通行なのであまり気にならない。それでも明智平の駐車場にちかづくと渋滞が延々と続く。脇を通り過ぎるが走りにくい。

中禅寺湖に下りると寒い。あわててウインドジャケットを着た。周辺は紅葉が始まっている。

  竜頭の滝を見物。水量が豊富でダイナミックだ。しばらく走るとまた観光スポット。

 

そして途中で小田代ケ原に立ち寄ってみた。ここは自動車侵入禁止でシャトルバスあるいは徒歩でいくしかない。アプローチの道路も静かでいい感じだ。

   そして小田代ケ原に到着するとなんとも言えない風景が広がっていた。自然ってすばらしいですね。このままであって欲しい。

 

 

こうして写真で見ると現実とは大違いですね。写真の撮り方を学ばなくては、と感じ入った次第。

次は戦場ヶ原。ここもいい。そして湯ノ湖

 

 

いろいろと観光していて時間を使ってしまった。いそいで金精峠に向かう。この登りは湯ノ湖から約7Km。トンネル入り口1850mまで400mの登りだ。だんだんと疲れてきてペースが上がらない。なんとかクリアしてトンネル出口の近くにある茶屋でおそいランチ。その後は片品村まで23Kmのダウンヒル。これは爽快だ。

ここまでの道は日本ロマンチック街道と呼ばれている。いい名前だ。その道は片品村からまっすぐに沼田に下りている。我々は片品村から奥利根ゆけむり街道とよばれている401号を登り始めた。疲れた足にこの登りはきつかった。この道は尾瀬登山で有名な大清水に向かっている。なつかしい地名だ。奥利根ゆけむり街道はその途中で左に折れて63号に入る。

ここからがいよいよ坤六峠への登りになる。坤六峠までは片品村から21Km、800mの登り。この時にはすでに秋の日差しは弱く傾いている。GPSで調べてこの距離を知ったときすこし萎えた。でもこれが今日の主たる目的地。行かねば、と自分に叱咤激励して走り始めた。

峠までの途中、何回も足を止めて休憩。疲れました。でも紅葉が美しい。4時ころになってようやく峠に到着。想像していたのと同じ感じの峠だった。控えめで落ち着いたいい峠だ。気に入った。

 ここでようやく今日の登りが終わった。一安心した。あとは水上まで一気に下るだけだ。夕方になって気温は15度くらいか、冷えてきたので再びウインドジャケットを着て出発。

坤六峠から先は「照葉峡(てるはきょう)」と呼ばれていて関東の奥入瀬とも言われる紅葉の名所らしい。たしかに素晴らしい紅葉だった。紅葉とともに感激したのはそれに沿った道がすばらしい。自分はこれまでなんどとなくいい感じの渓谷を自転車で下ってきたが今回がこれまでで一番気に入った渓谷だ。何が良いかというと、1)路面がきれいででこぼこがない、2)傾斜が適度でブレーキをかけないでそれなりのスピード(40Km前後)で走れる、3)カーブが急でなく突然対向車が現れるようなことがない、と言うことだ。これに加えてここは紅葉がすばらしい。紅葉が溢れている。シャワーのように紅葉を浴びながら走った感じがする。この紅葉の波が10Km続く。

  

 

今回、残念なことにあまりにも快適な道でスピードを出して下ったのでこの紅葉をじっくりとみる時間がなかったこと、そして時間が5時近くなって薄暗かったことだ。

照葉峡が終わると「湯ノ小屋温泉」。これも登山をしていたころに何回が訪れた懐かしいところだ。そして藤原湖を見ながら走るころは暗くなっていた。途中、二回ほどの登り返しがあったがそれ以外はどんどん快適に下った。ゆたりと流れる利根川の上流に沿った道はゆるやかな下り。車もほとんど通らない道は走りやすくガンガン走れた。

真っ暗になった6時少し前に水上駅に到着。130Kmの楽しい自転車旅が終わりました。

 

紅葉はまだあと1,2週間は続くでしょう。いいルートだった。企画してくれたH氏には感謝したい。照葉峡は新緑のころもいいと聞いている。またここを快適に下ってみたいものだ。

今回のルート

http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=616371908fc9317037362e761b32c53b

 

 

 

 

 

2 Comments

  • By kikyo, 2011年10月10日 @ 11:57 PM

    ご一緒できず申し訳ありませんでした。
    今日、行ってきましたが、小田代原にはまってしまい、金精峠を越えることが出来ませんでした。日光も人の多いところもありますが、自然が残っている良いところもあり、
    とても気に入っています。年内にあと2回は行く予定です。
    水上までも走ってみたいなあ。その時は寄り道なしにしないと・・・

  • By admin, 2011年10月11日 @ 9:39 PM

    お疲れ様でした。確かに小田代原は素晴らしいですよね。じっくりと時間を過ごしたくなる気持ちはわかります。そして絵を書くとか写真を撮るとかしたいものです。

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