「脳を鍛えるには運動しかない」(ジョン・J・レイティ)は正しいでしょうか。

数か月前に読んだ「脳を鍛えるには運動しかない」(ジョン・J・レイティ)の冒頭にこう書いてある。

運動すること気分がすっきりすることは誰でも知っている。けれども、なぜそうなるかわかっている人はほとんどいない。ストレスが解消されるから、筋肉の緊張がやわらぐから、あるいは、脳内物質のエンドルフィンが増えるからーーーたいていの人はそう考えている。でも本当は、運動で爽快な気分になれるのは、心臓から血液がさかんに送り出され、脳がベストの状態になるからだ。(中略)運動をするのは、脳を育てて良い状態に保つためだと話している。

そして、運動すると、セロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンと言った思考や感情に関わる重要な神経伝達物質が増えるとも書いてある。本書は膨大な事例を挙げて運動の効用が書いてある。

3.11以降は不安と言う妖怪が日本全体を覆っている。それは自分でも感じる。漠然とした不安感が頭から離れない。そして個人的にも先が見えないことに直面している。しかも、脚の状態(非常に現実的です)も思わしくなく4週間ぶりで10Kmほど走ってみたらやっぱり痛む。この先走れるのだろうか。こんなかんだでもやもやが積もっていた。毎年GWに出かけていた4,5日間の自転車ツアーも今年は気持ちが盛り上がらず計画していない。

冒頭の本が主張することにはかなり共感できる。と言うよりもあの本はデータでいろいろの精神疾患などの改善をデータで証明しているのでそれなりに信憑性がある。で、体をもっと動かして見ようと思った次第。

ランは思うようにいかないので自転車で長距離を走ることにした。しばらく走ってない個人的にGreaterLoopと呼んでいるコースを走ることにした。このコースは、自宅を起点にして青梅街道をまっしぐらに西に向かって進む。それからさらに西に進んで柳沢峠(1472m)。一旦塩山に出てから笹子峠(1096m)。ここを越えてから甲州街道を少し走って大月まで。ここから道をそれて雛鶴峠(720m)。相模湖に戻って甲州街道で大垂水峠(627m)を越えて高尾、八王子を経由して自宅に戻る。

今回の目的は、とにかく走ること、安全第一に走ること、若いローディーに刺激されても熱くならないこと、とした。

早朝5:00に起きて食事をしてから出発。ただひたすら青梅街道を走った。ますは奥多摩湖。

途中のコンビニで若いお兄さんローディーと会った。彼はうさぎさん。私は亀さんの走りだった。結局柳沢峠には彼が先に到着していたが彼は途中で何回も休んでいたようで私を何回か追い越した。柳和峠から富士山は春霞の向こうに見えていた。冬のような寒さ。

ここからは20Kmの距離を高低差1000mを下る。豪快なダウンヒル。何回走っても楽しい。自動車の速度制限も簡単に超えてしま。下ってから勝沼のぶどう園の中を走って笹子峠の登りに入った。もくもくと大きな杉林の中を登った。ここは一昨年の秋に来た。ここはやはり秋が似合うところだ。

笹子峠を下って甲州街道に戻った。連休のせいか交通量が極端に少ない。特に登り車線はガラガラ。おかげさまで広い車線を豪快にダウンヒル。あっという間に大月。ここから甲州街道をはなれて雛鶴峠の方向に進む。ここから峠までは向かい風が強く閉口した。リニア鉄道の実験線が見えるとすぐに雛鶴峠。

雛鶴峠からのダウンヒルはいつも楽しい。柳沢峠からのダウンヒルは長い直線が多い。すこし単調になる。一方、雛鶴峠からのダウンヒルはカーブが多く周囲に民家も多くあるので変化がある。もちろん交通量は非常にすくなくガンガン飛ばせる。カーブを曲がってまた曲がってとにかく楽しい。もう、アドレナリンでもなんでも出まくり。楽しくてしょうがない。何回かの登り返しがあるがそんなの関係ない。どんどん走る。ゆっくりと走る軽自動車に追いついてしまう。

再び甲州街道にもどってラーメン屋に入った。かつては「日本一まずいラーメン」と看板に大きくかいてあったが今はない。何かが変わったのでしょう。

再び甲州街道を走ったがここも交通量は非常に少なかった。大垂水峠はそっけない。いつも薄暗くてあまり好きになれないので写真を撮らずにパスした。

まだ太陽が高い時間に帰宅できた。12時間の旅でした。さて、セロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンは出たでしょうか。少なくともこの12時間はいい時間だった。

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