横中馬獅子舞の日

先週末は神社の庭の草むしりをもくもくとした。それは今日の獅子舞の準備。

この地区に遠く300年ほど前から続く獅子舞の奉納が行われた。横田、中村、番場と呼ばれる地区で行われている獅子舞なので横中馬獅子舞と呼んでいるらしい。獅子は3人の大人の男が演じる。太郎、次郎、そして花子。それに天狗の面をつけた行司役の男。そして棒使いの男の子供、ささらをつかう女の子供。皆小学生だ。保存会ができていて定期的に練習しているようだ。こうした伝統はぜひとも残してほしいものだ。

早朝、長延寺に集合して地域の安全と獅子舞の成功を祈願して住職に祈祷してもらう。演者、支援者、保存会の人たちが50人くらい。その後は寺の庭で簡単な舞の奉納。

行列を作ってまずは馬場地区の八坂神社に向かう。ここは狭山丘陵を背中にした山間にある小さな神社。ここの庭で奉納舞。

近所の人たちも見学している。新緑の木々に覆われた神社にこうした伝統の舞はよく似合う。昨年の秋に自転車でおとずれた会津桧枝岐の歌舞伎場を思い出した。あそこも数百年続く素人歌舞伎の上演で有名だ。大きな杉の木に覆われた半円の階段状の歌舞伎場はまさに神が宿るような雰囲気がして素晴らしかった。

動画はここ http://www.youtube.com/watch?v=weBCudyq5CE

http://www.youtube.com/watch?v=sjSGEt0pZQo

次は横田地区の七所神社。ここでも同じような奉納の舞。子供たちはそろそろ疲れてきたが少女たちは皆初めての化粧をしてなんともかわいらしい。多くのカメラマンがシャッターを切っていた。

次は中村地区の熊野神社。ここでも奉納の舞。ここで昼食。

午後は本庭舞と呼ばれるメインイベントが50分ほど続く。演者は体力が必要だ。この舞にはストーリーがあるらしい。聞くところによると、太郎と次郎が花子を巡って争いになるが天狗の采配で仲直りをするらしいが詳細は不明。どこかに記録があるかもしれないのでいずれ調べてみたいものだ。

素晴らし天気の下でこうして地域の伝統行事に参加できたことは嬉しかった。これまでには断片的にしか見てなかったが通してみると深いものを感じた。天狗を演じた方は自治会で一緒に役員をしたことがあるかた。腰の使い方、実に味がある。

それにしても、まずお寺で安全を祈願してもらってそれから神社に舞を奉納。これってかなり日本的にです。

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