六郷満山に入る

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豊後高田市内からいよいよ六郷満山の世界に入った。

まずは熊野磨崖仏。駐車場まで来るまで行く。九州に来て一週間が経ち少し疲労が出てきたので車にたよることにした。

参道の入り口に立つと何と鳥居が。その先には仏様がいるというここでも神仏習合。鬼の階段と呼ばれる大きな石の階段がつかれた足には堪える。程なくして到着。大きい。眼の前に仏様が迫ってくる感じだ。右が阿弥陀如来、左が不動明王。同じ仏様がこの2つの姿を持つらしい。10m近い高さの場所でこうした岩を掘ることはそれ自体がなんとも修行になるでしょう。

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その後は真木大堂に車で移動。この真木大堂の本堂は近年の再築だが中には国宝の仏像が3体ある。静かに鎮座していたが特段の感動はなかった。やはり建物のせいか。本堂の写真は撮り忘れた。ただ、周辺にこの地区に散在している石造物が多数並べてあった。この地区はすべてがお寺という概念で路傍に国東塔、板碑、五輪塔、宝篋印層塔などの多数の石造物を見かける。

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そして田染荘(たしぶのしょう)。ここが圧巻。平安、鎌倉期からの荘園の姿がそのまま残っている地域だ。なんと住宅がある屋敷割も当時のまま。つまりここに住んでいる家はおそらく鎌倉期から続いている可能性が高い。田んぼもキレイに手入れがされている。世界農業遺産。

ここを自転車で通り抜けてみた。なんとも中世にタイムスリップしてサイクリングしている感じだ。昔からの屋敷地帯も走ってみた。度の家も立派だ。こうした家が今後も代々続いて欲しい。

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そして富貴寺までヒルクライム。辛かった。富貴寺大堂は実に荘厳。大堂は平安期から続く九州最古の建築物。中には阿弥陀如来座像があり建物内部の壁面には絵が書かれている。ただその絵は時間の経過とともに薄れており極彩色がかすかに見える。先日の県立博物館では坐像と壁画が当時の姿に作られていた。当初は金色の坐像だったようだ。

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疲労に加えて空腹になり行動食を食べようとしたときに寺の前に食堂があるのを発見。美味しい田舎定食をいただけて助かった。榧の木(かやのき)。助かりました。

この日は海の見える粟島公園の駐車場泊。一台だけ。

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