獅子舞保存会
我が地区には江戸中期から継承する伝統的な獅子舞である横中場獅子舞、無形民族文化財、がある。太郎、次郎、花子という獅子、そして行事役の天狗が踊る。随時、棒使いとササラ摺りという道具を使った子どもの演技が入る。五穀豊穣、家内安全を願ったこの獅子舞の例大祭が毎年4月29日に行われるがこの獅子舞の保存会の役員として参加。
四季折々のいろいろな行事が各家庭で行われてきたがその多くは消えている。残念なことだ。我が家でも子供の頃にやってきたいろいろ家庭内の行事の多くを行わなくなっている。
この獅子舞の保存会には今年から参加。
好天に恵まれてつつがなく大祭は終わることができた。長遠寺から隊列を組んで出発。
青梅街道を経てまずは馬場地区の八坂神社。次は横田地区の七所神社、そして中村地区の熊野神社の境内で舞を奉納。熊野神社で昼休憩をはさんで神社前の広場で本舞をしてから長円寺に戻って再び本舞。これで終わり。
獅子舞には子どもたちのササラ摺りの踊り、天狗、獅子の踊り、笛の演奏と唄がある。私は唄を担当することになった。それぞれの役割についてはそれなりの指導者がついて練習しているが唄には明確な指導者がおらず練習をすることもなく単に録音を聞くだけ。歌詞は記録が伝わっているので明確だが唄のメロディーはあくまでも口伝なので録音を聞いたり他の方が歌うのを聞いて覚えるだけ。楽譜がないのでおそらく少しづつ変わっていることでしょう。こんな状態なので歌う人も少なくしっかりと歌える人がごくわずか。当日は風に流されて観客にはおそらく唄が伝わらなかったことでしょう。唄を練習する体制をしっかりと作ることが大きな課題だ。
こうして地域の方々と交わる機会は大事だ。ただ、こうした活動に参加する人は先祖代々ここに住んでいる方がおおい。新しい住人にも多く参加してもらえるようにするべきでしょう。