西都原(さいとばる)古墳群@西都市
この日は曇り時々雨。地図をみたら古墳群が見つかったので日向の道の駅をゆっくりとでかけて行ってみた。
まずは西都市にある宮崎県立西都原考古博物館。どっしりとした作りで威厳が有りそうな建物で何と無料。
入ってすぐにVRで古墳群の紹介をするというのでVRゴーグルを被って約20分の紹介ビデオを見た。VRゴーグルをしっかりと使うのは初めてで眼の前に現れる古墳群の映像は感動的だ。実際に空から古墳群を眺めているようだ。体と頭を動かすと視線も移動する。なんとも楽しい。ビデオは古墳群の全体から主だった古墳の中までを映像で紹介していてわかりやすい。ただ、動きが早い部分になると酔うような感じがする。中には気分がわるくなるかたもいるらしい。
そんなVR映像をみてから中の展示を見た。ところが展示パネルの説明が難しい。哲学的な表現で素直に理解できない。説明するというよりもある思想を主張しているような表現だ。前日の椎葉村の博物館の展示とは大きな差だ。展示物にも解説はなく学術的な情報をラベルで示すだけ。この博物館は専門家向けなのかもしれない。一般の人には理解できない展示内容だった。
外に出て実際の古墳群を見て回った。この一帯に300基以上の古墳が確認されているらしい。4世紀から7世紀にかけてこの地に住む集団のリーダーが埋葬されている。最も大きい男狭穂塚(おさほづか)と女狭穂塚(めさほづか)はそれぞれ170m以上。小さい円墳は直径10mくらい。それらが周囲に点々と存在する。まさに古墳群だ。ゴルフ場のように下草を整備してある。
雨の中を傘をさして歩き回ったが遠くにかすむ古墳群は感動的だ。数年前にミャンマーのバガンで見て仏教遺跡群を見たときの感動に近い。
この中の「鬼の窟」と「13号古墳」は中を展示している。中には木棺が置いてあった跡もある。
天気の良い日にのんびりと自転車で回りたいような環境なので雨がうらめしい。
その後は風呂に入ってから食料の買い物。この日は宮崎市内の駐車場だ。