千燈寺本堂と文殊仙寺、文殊山
千燈寺本堂跡は写真で見て是非訪問したいと思っていたところ。「跡」にはいつもロマンを感じる。その場に立ってその時代を生きた人の息づかいを感じたい。
GoodgleMapを見る限りここまでの道はかなり狭そうなので近くの駐車場から自転車ででかけた。案の定狭い道だったので安堵。
講堂跡には大きな仁王像が二体。写真で見た姿と同じだが秋の紅葉の時期にくるとまた趣がありそう。
さらに階段を進んで奥宮。新しい社尾が岩屋に作られていた。この寺を開いた僧が入寂した小さな岩屋にも祠が。
次は文殊仙寺まで車で20分ほど移動。GoogleMapが案内した山道は狭く曲がりくねった道で緊張した。近道らしい。
千燈寺奥宮であったハイカーから聞くところによると文珠山への上りは30曲がりという。コーナーが30あるということだ。登り始めると実際にサインがあった。
各コーナーの間隔は短いが強烈な斜面。踵が地につかない。喘ぎながらようやくのことで30番まですすんだが急登はまだ終わらなかった。
ここからは楽な下りと思っていたがルートが不明確で2度ほど探し回った。この時期はハイカーが少なく踏み跡も薄いのでしっかりと赤布、踏み跡を確認しながら進まないとルートを見失うことが多い。ここは峯道ロングトレイルの一部なのでところどころに道標はある。ここは整備された楽なハイキングコースかと誤解していたがどのコースも急峻でロープが張ってある箇所が沢山。里道の部分はハイキングできそうだが山のコースはそれなりの経験が必要な登山だ。
ようやくの思いで里道に出たときは安心した。舗装路を歩いて文殊仙寺の駐車場に戻り東に進んで瀬戸内海に面した国東市に向かった。
旅を初めて一週間。コインランドリーで選択。ガソリンも補給。近くのホテルで風呂。
すっかり整えてから道の駅くにさきに到着。
国東半島のいわゆる六郷満山といわれる文化にふれた数日間だった。わかったのは神仏習合が地についていることとここは石の文化であること。修験の地は岩峰ばかりでその石を切り出しているのか。それを使った石造物がこの地域全体にいきわたっているようだ。現在では寺院やそれなりの場所に集められているが路傍には五輪塔、石版、石仏、、、などの石造物の形で散在していたようだ。山の中の寺院や山道の途中でもいたるところにこうした石造物が見られた。
今回の旅で一番楽しみにしていたところの一つが成就できたきがする。