「昭和史」半藤一利

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最近はめっきり読書量が減ってきた気がする。紙で活字を読む機会は新聞を読むくらい。それ以外はパソコン、スマホでネットニュースを読むとか短いネット記事を読むだけになった。つまり重量感のある読書はしていないことに気がついた。ネットで読む記事はいずれも短く手っ取り早く結論がわかる。それも斜め読みしているだけ。当然漢字も書けなくなる。じっくりと考えることもない。

スマホで育った若い人たちが本を読まなくなる現実は理解できる。

そこで強引に本を買ってみた。今回は今年なくなった半藤一利の「昭和史」。義務教育の歴史の授業は明治頃で時間切れになることが多かったのでしっかりと昭和を読んだことがなかったので興味があった。

昭和の前半は戦争の歴史だ。今回は父親の人生を重ねて読んでいた。父親は大正5年に生まれて10歳のころに昭和になった。つまり10代後半からの思春期のころは満州事変、515事件、日中事変とか不安定な世の中だった。そして20代前半には戦争に駆り出されて満州、そして南方の戦場にいた。最後はガタルカナルでは九死に一生を得て帰還できた。

まさに日本が戦争を始めたころと青春が一致していたわけだ。青春を戦場で過ごした人生だった。

そんな戦争の歴史を学んだ本だった。

その中で昭和天皇の人生も考えた。君主として君臨するとも統治せずの立場を貫きながら最後の聖断をくだすまでの苦悩はどれほどだったか。想像を絶するような苦しみを味わっていたと思う。

この本はそんな苦しい時代を描写していた。終戦直後のマッカーサーの来日直後の様子で話は終わっている。

戦後の復興機については別冊になっているようなので引き続き読んでみる。

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