河川の源流を求めるグラベルライド

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かつて沢登りをしていた頃、沢を遡って沢の最初の一滴を見る機会が多かった。ここから大河に流れ込んで大海原につながると思うと感動したものだ。

あれから数十年。小さな川の河口から川の流れに可能な限り忠実に自転車で走ってみた。下流域では川に沿って人が歩けるだけの小道が続いていた。まさにグラベル自転車の世界で楽しめた。

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中流域は住宅街になりそうした小道もなくなり川に近い舗装路を探しながら進んだ。田舎の静かな裏道だ。

上流域は小さな沢になりそこに沿った狭い道になった。簡易舗装はされているが車がやっと通れる狭さ。主に地元の林業関係者と登山者が利用しているようだ。ここまでは徐々に坂道が急になっている。自転車のギアもインナー、ロー、に合わせて一番軽いギアで進むだけ。呼吸が荒くなり汗がしたたる。

源流ポイントの直前1kmほどはなんとも激坂でとても乗ったまま進めなくなり歩いてしまった。簡易舗装はされているが石がゴロゴロしていたり舗装が削れていたりしている。自転車を押して歩いていると同じように自転車で登っている青年と遭遇。都内から自走でここまできたそうだ。同じ志向ということですぐに打ち解けていろいろと話をした。

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やっとの思いで源流ポイントに到達。彼としばらく立ち話。彼はここを少し下ったところから別の林道を進むと言っていた。しばらく話してから下りにかかったがブレーキをロックするとそのままタイヤが滑ってしまうほどの斜度で慎重にくだった。

彼が言っていた林道に入ってみると1,2kmは上り傾向。苦労しながら進んだ。気温は高くなったが吹いてくる風は心地よい。林道には相変わらず石がゴロゴロして走りにくい。快適に進むという感じではない。慎重に進んだ。

ピークに到達してようやく長い下りになったがここも石がゴロゴロして非常に走りにくい。急坂なのでしっかりとブレーキを掛けながらゆっくりと進む。時折タイヤを取られることもある。舗装道路にでるまでおよそ5Km、1時間の緊張でした。一人だと不安になりそうな林道だったが同行者がいたおかげで安心できた。走り終わってみると楽しい緊張感だった。

そこからはしっかりと舗装され広い道路を快適に下った。なんとも快適。ランニングでは味わえないことだ。彼は途中の駅から輪行。そこで別れた。なかなか感じのよい方でした。

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