笹子峠ラン
かつて自転車で通過した峠をランニングで登るシリーズ、その17。今日は笹子峠。2009年に南蛮連合の方と自転車で登ったのがなつかしい。
フルマラソンの前には30Kmランと峠ランをすることにしているが30Kmランは先週済ましたので今日は峠ランにチャレンジ。笹子峠を調べたら距離、標高差はいつもの足柄峠のちょうど半分。で、今回は峠まで登って反対側に降りてから再び登り返して戻った。これで足柄峠とほぼ同じの27Kmになった。
当日はまず、甲州街道を車で現在の笹子トンネルに向かった。トンネルの手前にある広場に駐車。ここから峠道を走り始めた。
すぐに登りになるが傾斜はそれほどきつくない。息を荒らげることなく静かに登った。登り初めて3Kmほどのところには「矢立の杉」がある。杉の巨木だが現在の道から100mほど奥に入ったところにある。かつて武将が戦に出かける前にこの杉に向かって矢を射って勝利を祈願したとか。現在は綺麗に整備されて真新しい仏像も置いてあった。大月市が観光スポットとして作ったようだ。
6Kmほどで昭和13年に作られた笹子隧道にでた。ここが最高地点だ。意外と近かった。ここは現在の笹子トンネルができるまでは甲州街道国道20号だった。すぐにここを通過したがここは真っ暗。持参したライトを使って難なく通過できた。
ここは旧甲州街道の一部であり、峠から下ったところには駒飼宿があった。ここには本陣もあったが現在は面影がわずかに残るだけ。人馬が通った旧甲州街道は山の中にまだ残っているようです。
この峠道は現在は県道となって静か。今日も車とバイクに2,3台会っただけだった。静かすぎて不気味な感じもする。念のために熊鈴を鳴らしながら走った。
峠の反対側にある甲州街道国道20号まで下って折り返し。登り返すのはやはりつらい。時々歩いた。
この日は残暑で気温も30度近くまで上がったが走った道は大きな杉の木の中でひんやりとした空気。それほどは汗をかかずに済んだ。
3時間半かけて約27Kmの道のり。粛々と走った感じだがこれで練習になったのか疑問が残る。下りでもスピードはキロ5.5~6分位であまりスピードは出なかった。とりあず10月1日のフルマラソンの準備はできた。
駐車した車に戻って汗を拭いて着替えてからそのまま帰宅。最近は恒例になったコンビニワインと鶏の唐揚げで乾杯。お疲れ様でした。
ついでに一言。笹子峠は何回か自転車で走ったけどこうした静かな道は実に楽しい。でもそこまでの甲州街道は大きな車が狭い道をバンバン走っている。自転車に乗っている頃は気にしないでここを走っていたけど今日は車で通りながら小さな自転車がこの道を走っているのを見ると実に危うい。よくもこんな道を自転車で走っていたものだ、と勝手に思ってしまった。