最東端の納沙布岬まで自転車で

画像の説明

先日のこと、霧多布岬で居合わせた札幌の大学生との会話。彼「なぜ皆は岬みたいな突端に行くんでしょうね」、私「多分、行き着くところまで行ったと言う満足感、達成感が味わえるからかも知れない」。そして今日はその突端に行ってきました。日本最東端の納沙布岬。今日はランニングではなく自転車。なにしろ今朝は自転車で博多からやってきた韓国の青年に刺激を受けました。

根室市内に車をデポしてから自転車で岬一周+市内ポタで一年ぶりの50Kmライド。往路は半島の北側、つまりオホーツク海を見ながらのコース。左側には真っ白な山が見える。何日か前に行った知床連山だ。そしてその手前にうっすらと平らな大地が見えている。後でこれは国後島だとわかった。右側は広大な牧草地体が広がる。あくまでも真っ直ぐな道が続く。車の交通は非常に少ない。青空が広がり最高に幸せなサイクリングだ。北海道でこうしたサイクリングをしたかった。それが実現した。

画像の説明 画像の説明 画像の説明 画像の説明 画像の説明 画像の説明 画像の説明 画像の説明 画像の説明 画像の説明

1時間と少しで納沙布岬。遠くに白い塔がまず目に入った。北方領土の返還運動を啓発する資料が展示されていた。連休が終わったせいか客は私だけ。それでも掃除をする人、受付の女性は静かに座っていた。どれだけの人が訪問するのか心配になる。展示物は少なく塔のてっぺんにある展望台が主目的のようである。500円だったのでやめた。どうやらここはNPO法人が管理運営しているようだ。建物は少し老朽化して補修資金を募っていた。この施設に併設されていたと思われるレストランは廃業したようで立派な建物は廃墟と化していた。
画像の説明 画像の説明 画像の説明

その建物から海側に同じく北方領土返還を願う施設が並んでいる。

画像の説明 画像の説明 画像の説明

ここからはこまで見続けたいた知床連山の前に横たう平らな平地がよく見える。これが国後島だ。なんと根室半島と知床半島の間に割って入るように国後島があるわけで。現時点ではここがソビエトが支配している北方4島の一つだ。そしてその少し右側に小さな島がいくつか見える。こちらのほうが近くに見える。これが歯舞群島と呼ばれる島々だ。
画像の説明 画像の説明 画像の説明 画像の説明 画像の説明 画像の説明

岬にはこうした状況を訴えるようかのように納沙布からの距離、位置関係をしめす印がある。近くの北方領土館には双眼鏡がいくつも並んでいてそこからはさらにその島々を近くに見ることができる。遠くに日本の巡視艇が航行しているのが見えた。こうした北の領土を監視し守っているわけだ。その白い船体を逞しく感じると同時に冷たい北の海の上での海上保安監の活動の厳しさを想像した。

領土返還については一国民としてはすみやかに返還して欲しいと思う。これまでの歴史に学んで交渉し、いい結果になることを祈るだけだ。

show(IMG_2717.jpg,lightbox2=group,50%,画像の説明);

復路は半島の南側を走った。冷たい向かい風に難儀した。途中には住宅が散在している。なぜこうした人里はなれた所に住んでいるのか。どうした生活をしているのか。どのようにして現金収入を得ているのか。好奇心が湧き上がるが答えはない。確かなのはその一軒一軒が大きく新しいと言うことだ。

画像の説明 画像の説明

韓国からの青年

出かける前に朝はこの道の駅の隣りにある風蓮湖を散策した。この辺は野鳥の宝庫と呼ばれている。水鳥が見える。林の中からはいろいろな鳴き声が聞こえてくる。野鳥の知識があればもっと楽しめるでしょう。

その時に東屋で一夜をすごしたと思われる青年と会った。自転車がおいてある。聞くと、韓国から博多に入りそのまま北上してきたとか。爽やかな青年だ。数年前に名古屋大学に留学して帰国後には働いていたがここで退職してこれから日本一周どころか世界一周を計画中とか。これからの旅で使うという大きな地図にサインをした。しばし自転車旅談義に花が咲いた。これまでに何人ものこうした自転車旅をしている若者に会ったがみな逞しく立派な青年たちだ。かれらな旅から戻って生きがいのある生活をおくれるように祈っている。

画像の説明 画像の説明 画像の説明 画像の説明 画像の説明

この日の記録

この日の宿は道の駅スワン44ねむろ
朝食:野菜、塩鮭、パン、バナナ、ミルク
画像の説明
昼食:カルボラーナ(レトルト)、野菜、バナナ
画像の説明
夕食:

風呂は市内の「宝湯」。普通の銭湯
画像の説明

コメント


認証コード2210

コメントは管理者の承認後に表示されます。