東京都中小企業診断士協会から退会した

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私の人生の中で重要な出来事の一つである中小企業診断士試験の受験。

受験を決意

平成13年、高校時代の友人が中小企業診断士の資格試験を受験した。診断士資格については前から興味を持っていたが実際に受験勉強を始めるまでは至って無かった。結果的に彼は一次試験敗退だったが彼の受験に触発されてその年から受験勉強を始めた。

受験勉強

平成13年秋から都内にある受験予備校であるTACに1年間毎週末に通学。確か受講料は30万円くらいだっと思う。交通費も含めるとそれなりの投資もした訳だ。週末の受講とは別に仕事から帰宅後は毎日勉強。週末もかなりの時間を勉強に費やした。そして平成14年夏には一次試験に合格。しかしながら同じ年の秋に行われた2次試験には不合格。そこで、翌年の平成15年にもう一年間だけ2次試験対策の予備校に毎週末通った。

試験内容

試験内容としては、一次試験は8科目でマークシート式。財務、法務、マーケティング、経営管理、情報システム、中小企業施策、、、、などと範囲は広い。2次試験は4科目で小論文の記述式。その後に口頭試問。これに合格すると2週間の現場での調査提案業務。これで晴れて診断士資格が取れる。一次試験の合格率が概ね20%、2次試験が30%。最終的には一次試験受験者の5~8%程度が合格するというそれなりの難関。でも社会的な評価はそれほど高くないようだ。

晴れて合格

そして平成15年冬には無事に2次試験とそれに続く口頭試問、実技研修に合格して平成16年に正式に診断士として経済産業省に登録された。「先生」になったわけだ。もっとも重要な2次試験の合格通知をもらった時の嬉しさは決して忘れることができない。そして口頭試問までの2週間の緊張も忘れることができない。

診断士業務

かなりの苦労をした取得した資格にもかかわらず合格してからは研究会での無報酬の診断業務を数社に対して行っただけで報酬を受ける診断業務は行ってこなかった。資格を取ると診断士として独立開業する方も多いがほとんどはそのまま企業で働く「企業内診断士」が多いらしい。私も企業内診断士だった。

合格して変わったこと

このアルバイトで、情報システムについて改めて理解を深めるだけの勉強ができた。それまでは試験問題に回答できるには十分な知識を持っていたが教えるためには中途半端な知識では教えることができないことをしみじみと理解できた。教えることができる位に理解を深め、それを分かりやすく教える方法を考える機会だった。こうしたことはその後仕事の中で関係者に説明する際に大いに役立った。また、この時に教えることの難しさを感じると同時に人前で話をすることの経験を積むことができた。このことから仕事の中でプレゼンテーションをする機会にも自信を持って行うことができた。

そして何よりもこうした難しい試験に合格したことで、他の多くの方ができないことをできたという自信が付き、さらに試験のために広い範囲の勉強をして企業で働く上で必要な正しい知識を持っているということで自分の発言に自信が持てるようになった。こうした仕事の中での態度の変化によって周囲からの信頼を得ることができ、さらに仕事がスムースに進むという好循環ができた。

その後

合格後は地元の東京都診断協会の三多摩支部や地域の多摩西部コンサルタント協会に入会したが会議等に参加するだけ。研究会に入って月一度の活動は続けていた。確実に言えることはこうした活動で多くの診断士と知り合いになったこと。

報酬を得る仕事としては資格を取得した直後から数年間は診断士試験の予備校であるLECで情報システムの科目を教える講師としての仕事を週末に続けた。アルバイトである。

それでも5年ほどした頃からはこうした活動に興味がわかなくなり診断士業務、診断士協会との関係は殆どなくなってきた。会社での仕事に満足していたのでしょう。

そして協会を退会

それでも、いつか診断士として活動するかもしれないということから診断協会には所属し、毎年5万円也の会費を払い続けてきた。退職したら診断士として仕事をするかもしれないという可能性にかけて診断協会に所属していたが実際に退職してみても診断士としての業務に興味が持てなかった。診断士として業務を行う上では診断士協会に所属していることは有利かもしれないがそれが条件でもないし、と思うと所属している意味が無くなった。ということで退会した次第である。

診断士協会に退会届けを郵送した。

この資格は人生の中で非常に重要なものだった。これが無かったら人生は少しは変わっていたと思う。それでも診断協会には特別な思いはない。もっと早く退会しても良かったと思っているが今更何をか言わんやである。

コメント

  • 中小企業診断士

    不思議なものですねぇ。実はつい数日前勤務先のベテランのIS担当が資格をとりたいというので、以前の職場の同僚が仕事をしながら中小企業診断士の資格をとったという話をしたところでした。いずれにしても、お疲れさまでした。


  • Re: 中小企業診断士

    >>1
    そうですか、情報システムを担当している方には非常にいい資格と言うか内容だと思います。たとえ合格できなかったとしても学んだことは仕事に生きるでしょうね。是非その方にもお勧めします。



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