ハセツネ前の心配事

ハセツネに参加する前にはいろいろなことが心配だった。誰もが抱く心配事をいくつか。一度参加すると当然のことでも未体験だと心配なものです。これから参加を検討してるランナーのお役にたてれば幸いです。

夜間の走行

夜中に山の中を走ることについては非常に心配だった。怖かった。20代のころに没頭した山でも夜行列車を降りて早朝真っ暗な時に歩き始めることが多かった、そして一度だけ夜通しで歩いたこともある。その時は白樺の木が人間に見えてこちらをじっと見ている感じがした。少しでも音がするとびくっとしたものだ。複数人で行動中でもこんな感じだった。そんな経験があるので夜間、山の中を、しかも一人で歩くことは恐怖だった。
しかし、これは完全に杞憂だった。一人だけになる時間もあったがほとんどの時間は前後に誰かがいた。隊列を組んで走ることが多い。一人で走っているときでも前後に誰かがいるという気持ちで楽だった。大丈夫です。

道迷い

山道は地図を見ても分岐をどちらに進んだらいいのかは分からない。いったいどうやって走ったらいいのか。これも大きな心配事だった。
しかし、ハセツネコースには分岐には進むべき方向に必ず杭が打ってある。赤と黄色の杭。これで安心できるし試走の時にはこれで迷うこともなかった。
しかも本番の時には分岐のところには赤色灯と共に方向を示す標識がある。これで迷うこともない。
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食料

食料の補給がないハセツネは何をどのくらいもっていけばいいのかが一番の悩みだった。私は固形物がお腹にないと力がでないので固形物は持参した。羊羹4個、ランチサンド、ミックスナッツ、ドライフルーツ、チョコバー、そしておにぎり3個。これにジェルを多数。これだけで2Kg以上になった。
しかし、終わってみて固形物は喉を通らないことが分かった。水分不足で口の中が乾いていて咀嚼できない。水をペットボトルから飲んで固形物を無理に飲み込むことしかできなかった。結局持参したものと残った者は下の写真にあるだけ。半分を持ち帰った。これで御岳山から日の出山までの間にハンガーノック状態で力が出なかった。それまでは意外と空腹感はなかった。
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途中の第二チェックポイントで1.5リットルの水かポカリが補給される。私あ出発時にハイドレに1.5リットル、そして500mlのペットボトルを持参した。結局第二チェックポイントまでにすべて消費。水の摂取をコントロールした結果なので実際はこれ以上が欲しかった。
第二チェックポイントで補給されたものは綾広の水場までにすべて消費。この水場で1リットルを補給したがこれは最後まで不足はしなかった。

照明

夜間走行に必須のライト。これはあまり悩むことはなかった。ヘッドライトとハンドライトを持参。それぞれ10時間以上継続使用が可能とカタログにはあるが予備の単4電池を4個。行動中はヘッドライトのみで十分だ。ただ、今回はヘッドライトが思うような明るさではなかったのが予期しないことだった。ナイトランの練習の際にも同じライトで走って問題なかったが今回は何故が明るくなく苦労した。幸いに集団でいた時は後ろの方のライトで助かったが反省点。事前に明るさのチェックをすべきだった。後半はハンドライトを多用した。これは十分な明るさ。予備電池を忘れることはないと思うが明るさのチェックも事前に必要でしょう。
天気の悪いときはガスがかかるとライトの光が拡散してしまうそうだ。そこで自動車のフォグランプみたいにライトにつける黄色のセロファンを用意していたがこれは雨の心配がなかったので持参せず。でもいつかは必要になるかもしれない。

足のけいれん

疲れてくると足がけいれんすることが多い。特に急坂を登るときけいれんすることが多い。3月のハセツネ30Kの時は水分、塩分の不足もあって何回もけいれんをして苦労した。
そのけいれんを抑えるのが「芍薬甘草湯」と言うツムラの漢方。これが実に良く効く。職場のランナーに教えてもらいました。
ハセツネコースには急峻な登りが何か所もあるがこれを登りの前に飲むとけいれんしなかった。

衣類などの持参品

以下が着用したもの、持参したもの。

  • ファイントラックの下着(これはいい、汗をかいても快適、寒さを感じない)
  • Tシャツ
  • コンプレッションタイツ
  • 5分丈ショーツ
  • 帽子(頭上に横たわる倒木によく頭をぶつけるので怪我帽子に必須。今回も2回、ゴツンとしました)
  • 自転車用の半切り手袋(転んだ時の怪我防止に有効。今回-は一度も転びませんでした)
  • 自転車用のアームウォーマ(これは重宝して使っています。暑ければ下げて寒ければ上げます)
  • ザックの中には撥水性のある防寒用ジャケット(今回は使いませんでした)
  • ポール(これは私には必須アイテム。転ばぬ先の杖です。登るときには腕の力を補助的に使用できる)
  • GPS時計:
    Garmin fenixJ(フェニックスJ)(距離が分かるのが助かる。後で軌跡をPCで眺めるのもいい気分です。50時間稼働と説明されているので購入したが軌跡の取得間隔を5段階の下から2番目にしておいたら15時間しか持たなかった。最低の間隔にする必要があるようだ。誤算
  • 怪我をした時に対応できるガーゼ類
  • iPhone(自分の場所が地図上でわかるアプリ:YAMAPが便利そうだが結局使わなかった)
  • ヘッドライト、ハンドライト
  • 予備電池
  • ザック:SALOMON SKIN PRO 14+3。つまり17リットル。これで十分でした。

どのくらい練習すればいいのか

これは正解が無いでしょうがこれだけのことはしてみました。

近所の狭山丘陵をヒマな週末に何回か走った以外に以下のようなラン関連の活動をしました。
・1月:谷川真理ハーフ参加
・2月:青梅マラソン参加
・3月:板橋Cityマラソン(フル)参加(ちなみに初めてのサブ4!)
・4月:ハセツネ30K。これはエントリーの為に必要なポイント稼ぎの意味もある。トレイルの経験が少なかったせいか非常に厳しいものだった。足の痙攣も何回もあった。
・5月:飯能スーパートレイルマラソン。37Kmのタフなトレイルコース。今回のハセツネコースに特徴が似ていて走れる場所はあまりなく登り下りが多い。ハセツネの半分の距離、時間でありハセツネの準備としてはいい経験だった。このコースを二回走ると思ってハセツネに臨んだがそのとおりだった。
・5月:成木の森トレイルレース(25K)参加
・6月:戸隠マウンテントレイルレース(20K)参加
・7月:戸倉三山:ナイトランの練習(15K)
・8月:第二区間試走
・8月:藤原湖マラソン(15K)参加
・9月:足ラボでフォームのクリニック(自分のランニングフォームを動画で初めて見ました。恥ずかしいフォームに落胆)
・9月:第一区間試走
・9月:物見山ー顔振峠トレイルラン(18K)
・9月:第三、四区間試走
・10月:斑尾トレイルレース(16K)直前の調整
・10月:ラフィネでマッサージ(これが効いた。本番直前に足腰のこった所をほぐしてもらって体が軽くなりました)
・10月:前日は経口補水液(OS-1)をがぶ飲み。体内の細胞を水で満たした、つもり。

後半は意識してトレイルのレースに参加しました。やっぱりトレイルの時に使う筋肉とロードの時の筋肉は違いますね。

月間のラン距離は130-150Kくらいでしょうか。この辺が私の限界でしょう。これ以上走ったら壊れそう。通常は週末と出社前の朝ランを平日に時々。毎日は無理です。

あと、本番前の一週間はお酒とコーヒーを絶ちました。どれだけの意味があったかわかりません。

こんな感じで走った結果です。

コメント

  • 参考になります

    完走おめでとうございます。お疲れ様でした。
    今のところは、参加する予定はありませんが(笑、たいへん参考になりました。


  • Re: 参考になります

    >>1
    ありがとうございます。
    そうおっしゃらずに、ぐるぐると100km走る意気込みがあるならいけますよ。



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