余部橋りょうと若桜鉄道体験
前日は道の駅余部に投宿した。朝の散歩では余部駅、橋梁を見て回った。
30年以上前にこの鉄橋を通過中の列車が強風で落下した事故があった。記憶にある事故だ。その鉄橋は10年ほどまえにコンクリートに代わっているが相変わらず地上40m上を列車が走っている。
当時の鉄の橋梁が一部残っている。そしてここに余部駅がありそこまでエレベータで登ることができる。
余部駅ホームでは旧のレールと現在のレールをみることができる。
そして若桜鉄道。TVで黒字を出している元気な第三セクターとして紹介されていたので現場を見たかった。
若桜鉄道へのアプローチは相変わらずの山道。
山間部を走るといくつもの峠道を越えることになる。狭く曲がりくねった山道を登って下るとそこには素敵な里山を見下ろすことになる。その瞬間にいつも感動しています。今日も素敵な棚田がありました。最高。
ところが今日は一度だけ冷や汗のドライブでした。
山道を走るのには慣れているつもりですが今日は緊張した峠を越えました。その道に入るところに4トン以上は通行不可とあったのでそれなりに構えてツッコンではみたものの私のハイエースがやっと通過できるだけの道でとにかく対向車が来ないことを祈りながらの時間。多少広い道路に出た時は安堵の一言。
その後は第三セクターとして営業利益を出している立派な鉄道、若桜鉄道に乗って来ました。
なんとも楽しい。利益を出している理由がわかる。私が認識しただけでもその理由にはこれだけある。
1。列車ごとに装飾して観光列車にしている
2。駅舎が全て昭和の駅舎だったり新しく駅舎もそれっぽい風情を出している
3。古い車両を各駅に展示している
4。新駅を作って高校生を取り込んでいる(高校の近くに駅を新設した)
5。車両がすれ違えるように新駅を作って本数を増やしている
6。駅舎に地元のお店を誘致している
7。隼駅をライダーの聖地として売り出している
8。貸切列車を運行している
9。駅舎が文化財として認定されている
10。1日フリーチケットを発行している(今日使いました)
11。駅舎を映画の撮影現場にしている
とにかくいろいろなことをして黒字化が実現している事を実感。赤字を受け入れている第三セクター、ガンバレ。
最後に2つ。
駅員が自信を持って生き生きと仕事をしている。ちょっとだけ会話しましたが感じました。
途中に駅を新設したこと列車がすれ違うことができて本数が増えた
多くの駅舎は昭和だが新しい駅舎も同じように作ってある
そして、
ゆっくりと走る列車から外を見ていたら、少し離れたところから列車を見ていたご婦人がゆっくりと列車に向かって会釈した。まるで知り合いを見かけた時のように会釈していた。これだね。地元の方々がこの列車を身近な知り合いのように捉えている。地元の方々がサポートしていることがわかった。