歎異抄講座
この講習も4回目。この日は小此木氏による特別講座で歎異抄の全体像の解説を聞いた。
ちなみにこの一連の講座は富山県射水市に本部を置く「浄土真宗親鸞会」という団体が全国で行っている講座のひとつのようだ。つまりこれは浄土宗の布教団体で浄土宗についての各種講座の提供、教育資料の販売をおこなっている。布教の結果この団体へ入会すると正式会員として入会金、会費そして各種講座の参加費などを支払うことになりこの資金で運営しているようだ。写真を見ると本部には立派な施設がある。この会に入会するつもりはないが歎異抄、仏教のことを学べる機会としてしばらく参加してみるつもり。
この日は初心者向けに歎異抄の全体像の解説を午前2時間、午後2時間かけて行ってくれたので両方に参加してみた。参加者は6,7人。高齢者が多い。
丁寧に説明してくれたがまだまだ理解できない点が多い。なにしろ7000ある経典を凝縮した教えが歎異抄ということなのでそう簡単には把握できないでしょう。特に「絶対の幸福」って何、どういう状態? 無常の幸福を得るために何をすればいいの?
この日理解できたのは、
すべての人間は治せる病と直せない病にかかっている。直せない病は「煩悩」。つまり食欲、色欲、名誉欲などの欲、怒り、愚痴など。直せない病は「無明業障の病」と言って死後についての不安、心配事。ただ「弥陀の本願に頼ることでこの直せない病も治すことができる。そしてこの治せる病が治れば直せない病は枝葉の病であり気にすることはない。ということ。
この考え方から親鸞はなぜ肉食妻帯を実践したのかが理解できた。
話の内容についてのメモ
### 難病人 すべての人 私達 は 難病で苦しんでいる
治らない病気 煩悩ー欲、怒り、愚痴。。。に苦しんでいる ただしこれはこれは枝葉の苦しみ
欲:食欲 財欲 色欲 名誉欲 睡眠欲
治る病気 無明業障(むみょうごうしょう)の病・苦しみ これは根本の苦しみである
根本の苦しみが解決すれば枝葉の苦しみ(煩悩)は解決するので 煩悩に苦しむ必要はない
この難病は 名号:南無阿弥陀仏 で治すことができる
### 平生業成(へいぜいごうじょう)
### 無明業障(むみょうごうしょう)の病 ーー 治らない病
- 死後が暗い心 死のことがわからず心配なこと
- これは**弥陀の本願**によって救われる
### 南無阿彌陀佛(名号)
無明業障(むみょうごうしょう)の病 ーー 治らない病 を治す特効薬である
### **無上の幸福 絶対の幸福を得ることができる**
- こうして極楽に行くことが定まるーーこのことを**往生一定**(おうじょういちじょう)と言う
### この幸福に対するお礼とした念仏を唱える