赤久奈尾根で雪道散歩 桃の木平北峰まで

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今年はまだ雪山に足を踏み入れたないのでいつか行きたいと考えていた。そんな中で前日の夜には久しぶりで関東地方でも雪の予報がでた。この予報で雪山登山を思いついた。と言っても遠くまで出かけて深い山には行けない。近くの奥多摩の地図を見ながら思案してまだトレースしたことがない赤久奈尾根経由で川苔山に上りそこから本仁田山経由で周回するコースを考えた。単独登山になるのでリスクが最小限のコースとして選んだ。

この日の朝起きてみると家の周りは予想したほど雪は積もっていない。予報だとこの日は終日晴れになっていたので予定どおり出発。

バスで青梅まで出かけてそこから青梅線で古里まで。ここから登山開始が10時。周囲はうっすらと雪が積もっていたが意外と少ない。

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尾根に取り付くと次第に積雪は増えてくるが新雪を蹴散らしながら歩くのは楽しい。尾根の上にでるとそこは標高600m以上。雪は30cmくらいになった。

手入れのされた樹林の中にうっすらと古いトレースが見える。しかしこの日の足跡はない。予想通り私が最初のトレースを付けることになった。それでも軽い新雪は楽に歩けるので楽しい。

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人間の足跡は見当たらないが小動物の足跡は無数に見かけた。この日の早朝に歩いたのか。

森は物音一つしない静寂の世界だった。風の音もしない。雪を踏む山靴の音だけが聞こえる。尾根上にあがると傾斜もそれほどきつくないので順調に軽快に足を運んだ。楽しい時間だ。

それでも10時に出発したことで想定したルートは全く歩けそうもないことがすぐに分かった。当初からピークハントを目的にして出かけたわけではなくとにかく雪道を歩いてみたい、雪の山の中に包まれたいというのが目的なので12:30まで登ると決めた。

その12:30頃についた所が桃の木平北峰という957mのちいいさなピーク。ここが本日の目的地と決めた。

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ここでお湯を沸かしてカップヌードル。山で食べるカップヌードルはいつも最高のごちそうだ。

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ここまで登って来る間は誰とも会わなかった。上から降りてくる登山者がいるかと期待したが皆無。それほど山深い場所ではないにしてもこうした雪に囲まれた山に一人だけということは不安になるものだ。体調も良いし体力も十分にあるこの程度の山だったら危険なところもない。それでも不安になるものだ。厳しい冬山に単独でいどむ豪傑と比べると比較にならない程安全な状況にいるにも関わらず弱気になる自分はまあこの程度の人間かなと客観的に感じた。

そそくさと食事をして片付けてから下山。下りの雪道は駆けるようにくだった。ただ、朝に通過したところで3ヶ所ほどで小さな雪崩の跡をみた。急な斜面から新雪が流れ落ちて朝に通過した道に覆いかぶさっていた。そこを慎重にトラバースしたが直撃されたら多少は流されたかもしれないと思うと後で肝をつぶした。

登山口に降りると明るい日差しで里の雪はすべて解けで道路は乾いていてほっと一安心。

短い一日だったが久しぶりの雪の感触を味わった。この日もいい一日だった。

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