世界ランキングの中の日本

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日本の国力の低下を示すニュースが次々と入ってくる。

この表は2021年度の世界ランキングである。

これを見るかぎり日本に関して言えば惨憺たる有様です。40年前は、「Japan as No.1」、「Japan can do , why not America?」とか「Look East」と言われて日本のことを誇りに思えたものだ。

しかしながら、GDPも過去30年の間は550兆円前後で変わらず、平均給与も変わらずにお隣の韓国に追い越されてしまった。もはや先進国と言えないかもしれない。

かつては世界の半導体の半分は日本製だったが最近になって政府支援のもとで台湾のTMSCに半導体工場を九州に作ってもらうことになった。しかもここでは技術的に10年前の技術をつかった製品を製造するらしい。

それぞれの分野でのランキングが低い理由はいろいろとあるでしょう。デジタルの世界で過去40年間仕事をしてきた自分としてはデジタル競争力が28位と低迷しアジアの主要国に遅れを取っていることを憂慮するとともに多少の責任も感じる。

デジタルの世界について言うと日本人全体の責任があるように感じる。政府側としては打ち出す政策の実行力が不足。民間側としては改革、イノベーションの遅れを大いに感じる。ビジョン、戦略がないトップ・マネジメント、変えることに躊躇するミドル・マネジメント、そして自分はアナログ人間だと自慢してITを毛嫌いする担当者。

前職の外資系企業では感じなかったこうしたことを退職後に訪問した様々な日本企業でこうした点を強く感じた。それぞれの立場で何故こうした状況になったのか「何故?」を深堀りして真の原因とその対策を考える必要があると思う。

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