中小企業大学校での講師の仕事

画像の説明

3日間の講習が無事に終了。中小企業基盤整備機構の東京校で「IT活用支援力強化研修」というタイトルのコースをかつて中小機構で一緒にアドバイザをしていたS氏と分担して行った。

受講者は各地で中小企業への支援をしている方々で30,40代の方々。

この講習のために春からコツコツと資料を作成。私の担当分だけで100ページ以上になった。機構でのアドバイザの仕事をする上での基本的な考え方や進め方を伝えるのが趣旨の講習なのでこれまでに作成した資料を一部流用したが殆どは市販本やネット情報を参考にしながら新規に作成した。

講師への謝金は講習した3日間だけの謝金になるのでこうして資料を作る時間は対象外。この時間を含めると時間給はかなり低くなるでしょう。時間はかかったが時間は十分にあるので空いた時間を見つけて少しづつ作ってきたので負担に感じず頭の整理もできて役に立ったような気がする。

東京校は自宅から5km先にあり、中小企業の社員育成用の数々のカリキュラムが用意されている立派な教育施設で地方からの受講生用に400室以上の寮もある。自宅から近いので通うこともできたがこの寮に宿泊してみた。

画像の説明 画像の説明

前半の一日半はS氏と分担して座学。時折グループ毎のディスカッションの時間をいれたが低調だった。教えられた内容の理解度は自分で他の受講生に説明してみて分かる、との想定で時々こうした時間を設けたがあまり盛り上がらなかった。日本人のあるあるだ。前職で各国からの参加者がいるこうしたケースではそれぞれが果敢に発言して盛り上がるのだが今回はそうならなかった。この辺が現在の日本企業の弱さの理由の一つだと思う。

2日目の昼には同じアドバイザ仲間3人もサポートのために合流して演習を行った。今回はインシデントプロセスと呼ばれる演習で、講師陣が仮想の会社の経営者、部門長という設定で受講生からヒアリングを受ける。そして、そのヒアリングの結果で課題分析をして戦略マップと呼ばれる資料を作成する演習だ。

これは情報システムの導入前に行うべき重要なプロセスなのでその一部を演習してもらった。受講生はこうしたプロセスは初めてだったが各グループともに及第点の成果物を作ってくれた。

画像の説明

他の講師とは今年の3月まで毎月の会議で会ってきたので久しぶりの再会となった。旧交を温めた形だがストレスがない交流ができる方々だ。

ここの寮には受講するコースによっては最長10ヶ月滞在する受講生もいるそうだ。コロナの中で入寮生が集まる場所が閉鎖されて限られるなかストレスがたまる生活になっていると想像される。私は講師用の広い部屋があてがわれたが一般の受講生用の部屋はテレビも風呂もなくビジネスホテルの部屋よりも狭そうだ。風呂は大浴場を使用するとか。

食事は食堂で3食提供される。私は夜は他の講師と一緒に外食したが朝はこの食堂で食べた。感染防止に注意を払った運営をしている。

画像の説明 画像の説明

3月で機構のアドバイザを年齢制限でやめてから仕事はしてなかったので久しぶりの緊張感。マイクを握って人前で話をするのも久しぶりだった。特段緊張することもなく予定したような講義ができて一安心している。演習も他のアドバイザのサポートを受けて一定の成果を挙げられた気がしている。

同じ講習を来年も依頼されているので少しレベルアップした形で提供したい。

コメント


認証コード3790

コメントは管理者の承認後に表示されます。