オンラインで理論政策更新研修受講

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コロナ禍のなかの自粛生活で広まったのがZoom等のツールを利用したオンラインでのミーティング。オンライン飲み会を行う人達が多いが当初ほどには浸透していない気がする。私も数回オンライン飲み会に参加したがオンラインだとやはり歯がゆい、わびしい。

一方、広報、教育目的にこのツールを使うことは今後も広がって行くと思う。その教育目的で行われたイベントに参加した。中小企業診断士資格の更新要件のひとつである「理論政策更新研修」だ。これは資格維持のために法律で定められた要件の一つで年に一度は参加が義務付けられている。これまでは各地の会場に参加者(東京の場合通常200人前後)が集まりそこで講師が最低4時間の講義を行い参加者はただただじっと聞くだけの講習である。内容は毎年異なるがおよそ興味ある内容は少ない。特に中小企業に対する政府の施策の解説が必ずありそれが実に退屈。政府の役人が登壇して細かい文字でページにびっしりと書かれた資料を前に淡々と解説されるとどっと睡魔が襲う。かと言って会場で読書をするとか別の作業をしていると主催者から指摘されて受講が取り消される。これは資格を更新できないことを意味するのでだれもが睡魔と戦ってただただ耐えている図式が毎回起こる。

そうした研修をオンラインで提供されているのが参加してみたが実に効率的で来年も同じように参加したいと感じた。ただし来年も提供されるかは未定とのこと。講師の説明は確実に参加者に届く、参加者は会場まで時間とお金をかけて行く必要がない。不正受講が心配になるが、講義中は参加者は全員ビデオをオンにして自分の姿を映し主催者がそれを常時モニターしたり講師は随時参加者に問いかけをして参加者はチャットで回答する、などの対策をして不正受講を防いでいる。

肝心の講義内容もこれまでの研修内容とは異なって実におもしろく興味深く聞けた。講師は北海道から参加し質疑応答も含めてなんと5時間もの長時間を滑らかに喋り続けた。次々とスライドを出して話を続けたが内容が豊富で講師の知識の豊富さに驚いた。

このオンライン研修を提供したのは民間の大塚商会。あいかわらず各地の診断協会はこれまで通りに会場での集合研修を行っているようだ。今回はコロナ禍の中の特例で経産省が許可したそうだがぜひとも恒久的に実施してほしい。ただ、この研修は各地の診断協会の収入源になっているので実現にはハードルがありそう。

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