日経コンピュータ

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日経BP社が発行しているこの雑誌。隔週刊行。一応コンピュータ関連の仕事をしてきたのでもう何十年も継続して購読してきた。一般的に雑誌業界の広告収入が低迷している傾向で毎回のページ数は最盛期の半分くらいになった。それでもコンピュータ活用をする上で業界の技術動向、トレンドがわかるので役立ってきた。

現役で業界に関わって居るわけではないのでこの雑誌への興味は多少おちてきているせいか興味ある記事も少なくなった。ところが今号はいくつか興味ある記事があった。

図1[1]

これらは今回のコロナ騒ぎに関連するIT支援について報告している。特別給付金の申込みにオンラインを使ったところ受け入れる行政側で郵送による申込みよりも余計な手間がかかっているという状況。マイナンバーカードのデータベースを有効活用できていないことから行政側では手作業になっているらしい。なんとも残念な状況である。もしデータベースが使えないとしてもAI OCRとかRPAという最新のツールを使えば容易に機械化ができるはず。なぜそうしないのか不思議だった。上の2つの記事によるとようやくこうしたRPAなどの対応が始まりつつあるらしい。すこし安心したがアクションが遅い感じがする。民間の事業だったらもう少しスピーディにことが進むような気がする。民間の力をもっと活用しないと。

したの「濃厚接触」をアプリで検知、という記事はようやくという感じ。中国、韓国、台湾ではこうしたアプリを即刻開発して感染の拡大防止に役立ててきたそうだ。まずは日本でも取り掛かったというニュースに安心した次第。

最後の「はんこ文化に挑戦」の記事もいい話だが日本の事務作業効率化にたちはだかる大きな壁ですね。なにしろ現在のIT担当大臣ははんこ連盟の会長だという話がありますから進捗にはあまり期待できない。

いずれにして少しは前に進んでいる様子を知って少しだけ安心した記事でした。

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それともう一つの記事。ゼロトラストネットワークの考え方と実例が紹介されていた。コロナによりリモートワークする人が増大した。当然自宅から会社のシステムにアクセスするシステム環境が必要になってくる。この時にこれまではVPNという仕組みを使うのが普通だった。ところがこれは利用する人が今回のように急激に増えると機器の増設が間に合わない。それに対応ししかもよりセキュリーレベルを上げるために新しい仕組みが提唱されておりこれを導入する企業が増えてきた。その仕組の構成要素を伝えている記事で非常に役立った。さっそくPDF化して保存することにした。

こんな感じで今回の号は役立った。

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