添削の内職を辞める

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診断士の資格をとった直後の2004年に診断士界の大御所から紹介があって始めた通信教育の課題の添削。産業能率大学の通信教育を行う部門が行っている事業だ。

情報システムについての社会人向けの通信教育で私の仕事は受講者が受講期間内にテキストの内容について質問があった際にネット上で回答すること、そしていくつかの課題についてのレポートを添削すること。課題は文書で作成し送られてくる。これに対してコメントを付けて返信する仕事だ。

仕事量は波があるがそれほど多くはなかった。平均して月に2,3件の添削をしてきたような気がする。受講者の殆どは企業から紹介されて企業の負担で受講する場合が多いが私費で受講されているかたもいる。

それぞれのレポートはA4で3,4枚。当初は添削するのに2,3時間かかっていたが次第に回答内容のパターンが分かってきてそれぞれに対するコメントもいくつかに定型化されるようになった。こうなると用意されたコメントをコピペするだけで済むので回答時間は短縮された。それでも1時間位はかかってきた。これでも報酬に対してはそれほどいい仕事ではなかった。

同じ企業からの受講者の中には前の受講者の回答文書と非常ににている場合が時々見受けられた。会社からは昇進条件として受講を進められたりしてそれほど意欲がない受講生もいるようだ。

ときには素晴らしいレポートを送ってくる受講生もいた。レポートの内容でコメントを書いている自分にも思わぬ気付きがあり意味がある仕事だった。

15年近く続けたこの仕事も最近は少なくなり潮時と思って辞めるつもりでいた。そんなときに先方の責任者から連絡があり会った。

その責任者とは立川駅の近くのルノアールで会った。高齢の上品な紳士だった。彼からは、年齢制限からも来年3月で契約の更新はできなくなる、とのこと。タイミングはよかった。わざわざ立川まで出向いてくれてその旨を説明してくれた先方の誠意には感謝する。メール、電話でも済むことに対しての誠意だ。しばらく話をして別れたが爽やかだった。

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