支援の第3期のキックオフ

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昨年の3月から始めた製造業の会社の支援。1期は3月から7月。2期は10月から今年の9月。そして今回は11月から来年4月まで。最終的にはあと1年くらいを想定している。

中小機構のこの支援の最大の目的は支援先の担当者に情報化のスキルを移転して育成すること。プロジェクトを進めるなかで情報化プロジェクトの進め方を理解してもらうと同時に情報化担当者に成長してもらうことだ。

これまでプロジェクトはほぼ予定どおりに進捗してその意味で成果はあった。ところが人材の成長といういみではは顕著な成長のようすは見られない。

これは支援先の担当者の受け止め方が受け身でありアドバイザに何かをしてもらうと言う姿勢が強いことが要因となっている気がする。アドバイザは基本的には物的なアウトプットは作らないでそれらは支援先の担当者が作ることになっている。支援の中で原案を提示したり作成したりすることがあるがこの作業をどの程度行うかが微妙な問題だ。何も原案を提示しないとできないし提示しすぎるとこれに頼ってしまう。

一方、個人的にはアドバイザとして初めて担当した会社で私は成長させてもらった。前職での経験が生きているがそれ以上にそれぞれ異なる会社でこの仕事を通してい学ぶことが多い。

そんな支援先での3期のキックオフをした。ところが当日の朝の事務局との事前の打ち合わせでトラブル発生。

数ヶ月前に当社に入社した方が事務局に入った。彼は某コンピュータメーカーを定年退職してから当社で嘱託的に働いているらしい。その方の中小機構に対する対応が実に上から目線で高圧的。必要な調整をしないで自分だけで進めようとしていることが直前になって判明。それまで支援先幹部と中小機構との間で3回に渡って打ち合わせて事前に合意した支援内容を無視するような言動がこの方に見られたのがわかって同行した私の先輩アドバイザが怒り心頭。一時は今回の支援を中止するという案もでたほど。

支援先の幹部と話し合いをした結果幹部からは中小機構の支援を信頼しているので引き続き支援をしてほしいとのこと。社内では、当該担当とは役割分担を明確にしてプロジェクト遂行に支障がないようにするとのことで落ち着いた。

システム関連のサポートを使命として最近入社したその方としてみると情報化プロジェクトは自分の存在意義を発揮できる場であると考えるのは当然でしょう。それでもそれまでのプロジェクトの流れを壊すようなことはしてほしくない。事務局の重要な役割は関係者との調整がある。そうして調整をすることなく思い通りにことを突然進めようとするのはその調整能力がないことを意味している。

この話し合いのために当日のスケジュールを少し変更して無事に一日目が終了した。

支援先のリーダーにも不足している点があり事務局にも成長してほしい点がある。こうした問題はあるのは確かなので本来の「CIO育成支援アドバイザー」という肩書であることを認識して彼らの成長を支援したい。

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