越後カントリートレイルで初の途中棄権

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楽しみにしていた越後カントリートレイル。56Km。

しかりながら、途中41kmのエイドで終わった。ここまで7時間半もかかってしまい時間切れ。頑張りましたが体力不足だった。最後はずっと歩いてやっとエイドにたどり着いた状態。非常に暑かったけどちゃんと走っているランナーもたくさんいるので暑さは理由にならないでしょう。ベストを尽くしたので体力の限界。7時間もすばらトレイルの中に身を置けたことが幸せです。本当にいいトレイルです。石や木の根が出ていない極上のフカフカなトレイル。里に下りている途中には走っていて鳥肌がたちました。緑豊かな里山。そして地元の暖かい応援は感動的です。

前日までは涼しく夜は車の中でヒーターを点けるほどだった。ところが当日は朝から晴れて真っ青な空。気温もどんどん上がった。

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スタートして5Km先に最初の関門がある。ここまでは小さく急激なアップダウンが続きところどころにはロープが張ってある。こうしたところで渋滞が発生することしばし。第一関門の制限時間10分前に通過できた。ここに進む中ですでに足が重くなるのを感じた。この大会の準備で何回かトレイルを走ってきたが10Kmくらいまではなんの苦労もなく走ってきたのに。

それでも最初のエイドに到着。すこしだけ水分と食料を補給。ここは小さな集落で地元の方々がサポートしてくれる。ありがたい。

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エイドからはまた山に登り返す。トレイルは柔らかい土と落ち葉。走っていて楽しい。人が多く入っている東京近辺の山は土が削られ木の根や岩が露出して走りにくいがここは何の問題がない。楽しい時間だった。

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山に登ったらまた下って隣の集落に降り立つとそこにまたエイドがある。こうしたパターンを何回か繰り返すコースだ。二年前に走ったモンブランのOCCも同じだった。二度目のエイドではなんと流しそうめんを提供してくれていた。上の方から遥か下にそのエイドが見えて賑やかな人の声が聞こえてくる。そこまでのトレイルはなんとも走りやすく嬉しくて鳥肌が立つほどだった

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この辺まではなんとか走れた。足が重く感じてもなんとか走ることができた。多少の上り坂でも走った。

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集落の里山は田植えが終わったばかりの水田の中を走る。家々の前には応援の人達が声援を送る。この大会ではゼッケンに各人の下の名前を大きく印刷してある。それを見て下の名前を呼んでの声援だ。

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20Kmを過ぎた頃からさらに足が重くなり平地でも歩くようになった。前後のランナーも歩いているのを見て少し安心したりした。練習で走ったときは30Km走ってもそれほどの疲労は感じなく終わっていたがまだ20Km。

30Km地点のエイドに着いたときは椅子に座ってしばらく休んでみた。それでも回復した感じはしない。しかし先に進まなければならないという思いで出発した。しばらく水田の間の平坦な道が続くが走れない。とにかくひたすら早足で歩いた。次のエイドまで10Km。この辺を歩いていたころから今回は初めて途中棄権(DNF)になるかも知れないと感じ始めた。

そして10Kmの山道をようやくの思いで2時間半かけて歩いて今回最後のエイドにたどり着いた。6時にスタートして午後1時半。7時間半の旅が終わった。

ランニングしているときは辛い。でもその辛さを楽しむことはできる。いつもそれを楽しんでいることは確かだ。ところがそれを超えてしまう辛さだけが残る。早く終わりにしたいと思うようになった。辛さを楽しめる間はいいが楽しめなくなったら何のために走っているのか、と疑問に思うようになった。ランニングを初めて8年。60以上の大会に参加して一度もDNFになったことはない。知人のほとんどのランナーは何回もDNFしている中でこれが誇りだった。

歩いている途中でもこんなところにと思えるところで地元の方々が応援に立っていた。それに十分に応えられないのが辛かった。

スタートしてから7時間半。ようやく41Km地点のエイドに到着したがすでに制限時間を30分オーバーしていた。同じように間に合わなかったランナーが10人以上休んでいた。誰もが無言。こうしてDNFしたランナーを何回も見てきたが自分がそうなるのは初めてだ。

ゴールできなかったのは残念だったがここまでの7時間半には十分満足した。これだけの間にこれほどの素晴らしい環境に身をおいて過ごせたことが幸せで満足した。こうしたことは各ランナーがどんな目的でランニングをするかによるでしょう。良い記録でゴールすることに意味を見出すランナーはDNFで落胆するでしょう。私はランニングして見知らぬ環境に身を置きその環境を見て体いっぱいで体験したい。そう思っているので記録には拘泥していない。だからDNFでもそれまでの体験に満足すれば良いと思っている。

疲れ果てて最後のエイドから出発点までまで送ってもらった。すぐに温泉に入って体はさっぱりした。たが胃に違和感を感じていたのでしばらく横になっていた。レース中には必要に応じて水分補給をしてきたが胃が働いてないようだ。脱水症状で力が出なかったのかも知れない。

しばらくして喉が乾いたので水分を補給したがそれを嘔吐してしまった。どうやら胃が何も受け付けないようだ。この日は30分位先にある小千谷の道の駅で車中泊の予定だったのでそこまで移動。ここで胃薬を飲んで胃を休ませた。1,2時間すると胃の違和感もなくなったが食事をするのは控えて水分を補給することに努めた。ビールを一缶だけ飲んでぐっすりと寝た。

大変な一日でした。

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