内子へ

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松山の支援先での仕事の前に内子町に行ってみた。いつかTVでここの和ろうそくを作る職人のことを知っていた。そしてここの古い町並みにも興味があった。

午後1時頃に宿にチェックインしてからすぐに街なかに。

この街は江戸後期から明治にかけて木蝋の製造で大いに繁栄したらしい。その頃の家並みが残っていて重要伝統的建造物群保存地区に指定されているのがうなずける。これまで各地を旅行する度にこの重伝建地区を訪れてきたがここの保存状態は素晴らしい。しかも多くの家は現役だ。シーズンオフなのか観光客は多くはなく静かに往時を偲んで歩いて、走ってきた。

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中でも芳我家は木蝋製造者としても最大で分家も含めて家屋が残っており末裔が住んでいるのに感動した。各地でこうしたかつて繁栄した大きな商家を訪れているがその末裔がどうしているかがいつも気になる。
建物には鏝絵(こてえ)と呼ばれる職人がコテで作った彫り物や懸魚(げぎょ)と呼ばれる破風の下にかけられた装飾板が見られる。

画像の説明芳我家本家
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大正時代に作られた映画館が残っていた。旭館。通常は閉じられておりイベントの時のみ使われているがこの日はたまたまあるグループが特別に案内されていた。偶然そこを通りかかったらそのグループの中の女性がニッコリとして一緒にどうですかと誘ったので遠慮なく一緒に中に入り見せてもらった。なんともノスタルジック。昭和の映画ポスターもたくさんあった。

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有名な内子座にも行った。ここも大正時代の建築で文楽、歌舞伎、映画等に使われてきてまだ現役だ。当時の町の繁栄とこの地の住人の文化に対する姿勢、心意気を感じた。

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町内には手作業で和ろうそくを製造している老舗が残っている。この大森和蝋燭屋では若い7代目も職人として活躍しているとか。伝統が継続されるのは嬉しい。頑張ってほしい。あいにく実際の製造現場は見られなかったが土産に和ろうそくを購入。点けるのに躊躇するが炎が大きく風にも強いそうだ。

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そして郊外まで走ってみた。かつては木蝋の原料になるハゼの木が多くあったのかもしれないが今は水田が広がる。のどかな農村風景が広がりちょうど田植えをしていた。なんとも癒やされる日本の農村だ。

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屋根付きの橋はTVドラマ「坂の上の雲」のロケ地でもある。昨年アメリカのアイダホを旅した際におとずれたマディソン郡の橋も同じ用意に屋根がかけられていた。あちらは車が通るくらいの幅だった。

画像の説明屋根付きの橋

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