空堀川の流れに沿ってのラン
20代で登山に明け暮れていた頃は沢登りも時々していた。なにしろ流れに逆らって沢を遡上して一番の楽しみは流れの源にたどり着くことだった。激しい流れもその元は一滴の雫なわけだ。その雫を集めて大きな流れになる。その雫を見たくて多少のリスクを負いながらも沢登りをしてきた。
狭山丘陵の麓にある野山北公園の池。ここは狭山丘陵に降った雨の湧き水でできている。そしてこの池を水源にした川が空堀川。
今日はこの空堀川の流れに沿って下流に向かって走ってみた。沢登りではなかったがその源を見るという興奮は感じた次第。
まずは水源となる池まで。寒さで池の表面は部分的に凍っていた。そこからの流れは細い。
上流はまだ細い流れで多くは今ではコンクリートの板で覆われていて川が見えない。
流れを見失わないように注意して走っているとまもなく流れが表出した。
1kmほど走るとそれまでの細い流れがとつぜん広がった。両側には歩道が整備されている。大雨が降らないかぎりこの川の流れは見られないがかつては増水で被害もでたらしい。被害を防ぐためにこうして深く掘ったようだ。
細い上流で流れを探しながら走るのはワクワクする。どこを流れていいるのか民家の軒下を走ったりするのは楽しい。ところが川幅が広くなり整備されてくるとどこにでもある普通の川になってしまう。興味が薄れた10Kmの地点で方向転換。自宅に向かった。
帰る途中は東大和南公園にある戦争遺跡に立ち寄ってみた。旧日立航空機立川工場変電所。機銃掃射の跡がのこる建物だ。長い間見たいと思っていた建物だったが意外とさっぱりしていた。
朝9:00から走り始めて12:00近くになって帰宅。寒く鼻水をたらしながらのランは終わってみると充実感がいっぱいだ。