三島で途中下車
修善寺の同期会には往復ともに普通列車を乗り継いで出かけた。立川、登戸、小田原、熱海、三島、そして修善寺。ゆうに4時間かかったが退屈することなく旅を楽しめた。
復路の途中で三島で下車してみた。
何の予備知識もなく駅頭に降り立ってから地図を眺めてみると駅前に大きな公園があるのがわかった。寿楽園。ここは1万年前に富士山が爆発した際に流れ出た溶岩が露出している部分を利用した公園だ。ここには明治初頭に小松宮彰仁親王の別邸が建てられて庭園も整備されていた。富士山からの湧水でたまった小浜池がある。
中に入るとそこここに溶岩が露出して松、杉の林が美しい。ちょうどここで菊の展示会をしていた。なんとも立派に手入れをされてきた菊が多数展示されていた。
その奥にある小松宮彰仁親王の別邸は定期的にガイドツアーがありそれに参加してみた。明治の建築で中には多くの絵が板戸に描かれていた。墨絵のような地味な絵の中に豊かさが感じられた。ここから小浜池が望めるが水量は少ない。かつてはここで常に水遊びができたらしいが近年の開発で湧水が少なくなり満水になるのは数年に一度位らしい。満水になって湖面に反射する紅葉を見たいものだ。
この公園を後にして市内を歩くと湧水を水源とする川がいくつもあった。なんとも澄んだ豊かな水が流れている。こうして水の流れがある町並みは癒される。
駅前には夜の街。小奇麗に整備された小さなお店が並んでいる。何となくいい雰囲気だ。
修善寺から8時間かけて帰宅。いい一日でした。