天狗岳登山
前日は入笠山。この日は天狗岳にした。時間があればその先に足を伸ばしてのんびりと北八ヶ岳を楽しみたかった。
早朝に道の駅こぶちざわから唐澤鉱泉まで移動。ここの駐車場から登山開始。途中は凸凹が激しい無舗装の道だった。
西尾根の登山口はすぐに分かった。いきなりの急登。樹林帯の中を静かに粛々と登った。特別に寒くない。二時間ほどで西天狗岳に到着。長い樹林帯のあとでようやく視界が開けて気持ちのいい景色を望むことができた。先週末の台風で山は雪になっていたかと思っていたが雪はなくダケカンバに付いた霧氷が白く光っていた。
赤岳、阿弥陀岳がくっきりとそびえている。平日のこの日は登山者も少ない。数人が稜線を歩くのが見える。明るい日差しの下でこうして稜線を歩くのはいつも楽しい。
西天狗岳から東天狗岳に登ってから北八ヶ岳に向かった。中山峠を経由してニュウに向けて樹林帯の中を歩いた。大きな岩をかかえるように越えてみたり沢筋の石の上を伝ってみたり。期待していたような平らな歩きやすい登山道ではなく歩くのに神経を使う。それでも樹林帯の中は北八ヶ岳らしい苔むした石や枯木が並んでいて気持ちを癒やしてくれる。
ニュウの岸壁を見上げるところまでで時間切れ。ここで引き返した。帰途は中山峠から黒百合ヒュッテに降りた。ここで大きな岩が積み重なっている急登を経てみどり池を見に行った。ここはこの時期は渇れていることが多いらしいが先般の台風のおかげて水をたたえていた。
黒百合ヒュッテから唐澤鉱泉までの登山道はすべて沢の中を通る。石の上をポンポンと飛んで歩くことになる。雨の直後には沢水が流れていて歩くにはさぞかし難儀することでしょう。水が流れていないこの日でも神経を使いながらの一時間半の下山だった。
8月末の甲武信岳登山以来の登山だった。天気は快晴、微風。これ以上ない天気で快適な登山だった。天気がいい日に樹林帯を歩く時間が長かったのが残念だが十分に楽しめた。
原村から改めて八ヶ岳を望む。明るい太陽に照らされた山は晴れやかだった。
前日と同じく道の駅こぶちざわで車中泊。いい一日でした。