IT Japan 2016

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仕事からは退職したけどこれまでITの仕事で生活してきたのでITのトレンドはいつまでも抑えておきたいと思っている。

これまでも時々IT関連のセミナーには参加してきたがすべて企業の宣伝色が強い無償のセミナーだった。今日ははるばると品川まで出かけて一応1500円を支払っての有償セミナーに参加。日経BP社が毎年主催しているセミナー。主にIT系の会社のCEO、CTOが各社の考えるITに対しての現状と未来について話してくれた。

さすがに有償となると中身が濃いですね。朝10時から夕方6時まで居眠りをすることなくじっくりと聞かせてもらいました。

いろいろなキーワードが登場しました。

・トランスフォーメーション。外部環境が激しく変化するビジネスで生き残るためにはこれが必須。ガラパゴスはあっという間に淘汰されるのは自明のこと。
・Digital is connectivity, connects people and company.
・起こりつつあるデジタル革命のポイントは、見える化、相互作用、そして顧客への直接的な働きかけ。
・デジタル化の波はまず、インターネットで始まった。そしてスマホによって具現化されたモビリティー。次の波は今起こりつつあるIOT。近い将来の波はAIとロボティクス。
・ビジネスの形態としてこれまではB to B、B to CだったがこれからはB to B to C。つまりBが提供されるプラットフォームを利用してCにサービスを提供する。Amazon,Googleがこれだ。次に来るのが、B to B to C to C。プラットフォームを利用して提供されるサービスをユーザが利用して新しいサービスを提供する形態だ。今、話題のタクシー配車のUBERや民泊を紹介するAir B and Bがこれに当たる。なるほど。

トレンドとしては、

これまでのIBMのようなインフラとしてのコンピュータシステムを提供している企業の比重は低下しAmazon、Googleのようなこのインフラを利用して新しいサービスを提供するソフトウエア企業が成長している。さらにそのサービスを利用して新たなサービスを提供する企業も登場する。Bigデータを蓄積し、分析することにより新たなソフトウエアサービスを提案してダイレクトに顧客に提供する訳だ。Software is eating the worldと言われている。

Singularity(特異点)

こうしたトレンドとは別に新しい発見があった。二人の講師がSingularity(特異点)ということに言及していた。つまり起こりつつあるIT技術の飛躍的な発展によって新産業革命が起こり人々の生活にこれまでに無かったような大きな影響を及ぼす時期、ポイントが近づいている、と言うこと。2030年代とか。スーパーコンピュータを開発している会社の社長はこのスパコンの飛躍的な高速化によって人工知能の能力が向上し社会を変えるような特異点が近づいていると主張していた。そしてこの状態になると、一般的にはコンピュータの知能が地球上の全人類の知能の総和を越えてしまい、さらにこれまでの社会の仕組み、価値観、常識などの全てが変革され既存の全ての前提条件が成立しなくなる、とも言っていた。なんとも大胆な発言だと思ったがいつかはそうした状態になるかもしれない。スパコンの性能向上だけて果たして彼が言うエネルギー、資源、食料、生命科学等の問題をすべて解決して「不老」と「不労」の社会を創りだすのだろうか。ここまでくると本当かな?と言う感じ。

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