「第九」を聴く

2015-12-21 18

合唱の最初の声は「フロイデ!」。この男声はとても澄んだクリアな音だった。

サントリーホールで行われた、小林研一郎指揮の日本フィルハーモニー交響楽団、合唱東京音楽大学、のコンサートに行く機会があった。2週間ほど前には地元の市民会館で市民合唱団の一員として歌ったばかりだが合唱のレベルの差を感じた。

「第九」合唱はこれまで8回位歌ったと思う。その都度、第九の演奏は舞台の袖か舞台上で第4楽章が始まるまで待っている間に聞いていた。観客席では聴いたことがない。いつか、観客席で聴いてどのように聞こえるか知りたかった。それが実現した。

サントリーホールは収容人員2000人。この日はほぼ満席。何とも品の良い方々が多く来ていた。開演前にはワインを楽しみながら談笑する方々も。市民会館での公演とは違う。

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今回は演奏が始まる前から合唱団員が入場してオーケストラの後ろの席に座って待っていた。総勢200人弱。綺麗にならんだ椅子なので並び方も統制が取れて動きも揃っていた。

オーケストラの演奏については特別な感慨はない。いつも上手に演奏している。特別に耳が肥えているわけではないのでどの演奏も立派に聞こえて素晴らしいと感じる。

合唱は自分たちの合唱と比較できるので差がよく分かる。今回は音楽を学ぶ音楽大学の学生でしょう。流石に素人の集まりである市民合唱団の合唱とはレベルが違う。声のばらつきもなく音程も安定している。音が澄んでいる。声量も大きい。オーケストラの演奏と合唱とを十分に楽しんだ。素晴らしい時間だった。それなりの料金を支払っても聴く価値がある立派な演奏でした。

終わった後は会場の六本木ヒルズの近くにあるインド料理屋。知人が太鼓判をおすお店だけあって美味しかった。

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