山岳会OBOG忘年山行@奥多摩
23年前に家族で宿泊したことがある「民宿城山」。かつては兜造りの大きな家に家族の日常の生活空間だけがあり客が宿泊するための特別な設備は殆ど無かった。大きな座敷で家族4人が食事して寝たものだ。23年が経過してその民宿が「古民家の宿 城山」となっておしゃれな旅館に変貌していた。
外観はそのまま。かつては茅葺屋根だったが今はその上にトタンを被せていたがそれ以外は変わってなかった。玄関に入るとそこはロビー、喫煙所になっていた。畳の上がり間はなくなっていた。そして壁、天井には一部の梁の木材を残して新しくなっていた。襖だけで仕切られていた大きな畳の部屋は一部を残して2つの大きな部屋に分けられそれぞれにドアが付けられ洗面設備も付けられていた。綺麗な旅館の風情になっていた。
若い女将さんが迎えてくれた。ご主人は厨房に入っていた。あの当時は小さい子供だったかもしれない。女将の対応も上品で好感がもてた。
聞くと2006年に内部を大改装したとのこと。大きな投資を決断して本格的な宿泊業に当家の舵を切ったわけだ。ちなみに当家は1300年代にここ数馬の集落の始まりとなった由緒ある家で現在は24代目らしい。近くの九頭龍神社の宮司も努めておりこの家が社務所にもなっているようだ。800年続く家を存続させるために始めた旅館業が首尾よく進んで欲しいものだ。
そんな宿に来る前は恒例になっている年末のお気楽登山。今年は奥多摩の槇寄山と三頭山に登ってきました。
土曜日は槇寄山。ハセツネコースでもあり何回も走ったところをこの日は落ち葉を踏みしめながらのんびりと歩いた。小春日和の日。静かに落ち葉の音だけを聞きながらストレスのない山歩きもいい。
宿に泊まった翌日は都民の森から三頭山。頂上には登山者が多かった。ここでおでん。良い日でした。