五箇山

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展望台から見下ろすとなんとも時間が止まったような風景が目に入った。見慣れた現代風の建築はあまり見られない合掌造りの集落だ。先日の白川郷と同じく合掌造り集落として世界遺産に指定されている五箇山を訪れた。
今回の旅で一番楽しみにしていたのが合掌造り集落。白川郷の第一印象は60点位だったがここ五箇山は100点だ。

ここも山に囲まれ僅かな平地を農耕地として使われている。この辺の集落では古くから一階で火薬の原料となる塩硝を作り上階では養蚕を生業としていた。田畑が少なくコメが採れないこの地方では年貢としてこうした品物を上納していた。塩硝の製造は江戸幕府からは禁止されているなかで加賀藩が秘密裏に指示していたとか。現在は各家は民宿や土産物屋を営んで生活しているようだ。伝統的な建築物を守っていくと同時にこうして環境の変化に沿って生活を変えているわけだ。守るものと変えていくものがある。

それにしてもこうした建築物を守るのはコストがかかるという話を岩瀬家の当主から聞いた。岩瀬家は地域最大の合掌造り民家。その屋根の葺き替えには片側だけで3000万円かかったとか。これを25年毎に行う必要がある。恐らく財政面で公的な支援があると思うがこれは相当の負担になる。しかも葺き替えをする職人もかつては100人以上で一斉に作業できたが今は20人ほどしか集まらず片側の葺き替えに2ヶ月かかったそうだ。守ることに伴うコストだ。

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