恒例の安曇野ミーティング

歌っていると涙がでそうになり声がつまってしまった。7月にかつて所属した山岳会の大先輩が急逝。その方を忍んでかつては一緒に歌った山の歌を皆で歌っているときのことだ。

登山に明け暮れていた20代のころには夜はいつもテントの中で山の歌を歌うのが楽しみだった。その先輩もいつもテントの中で歌をリードしていた。彼との思い出を一人ひとりが紹介しながら歌った。安曇野での一夜でした。

彼とは何回と無く一緒に登山をした。思い出に残る山行はたくさんあるが一番は春の岳沢定着合宿の一日、各人が思い思いにいろいろな所に登った時に私と彼は前穂高に登った。積雪期なので沢をつめて稜線に出た。その後は稜線をつたって頂上に。途中はそれなりに難しい箇所もありザイルで確保したことも数回。頂上に着いていざ記念撮影、とおもったら二人ともカメラを持ってこなかった。ちょうどそこに居た単独行の男性が立派なカメラを持っていた。彼は躊躇することなく写真撮影をお願いした。しかも印刷したものを郵送して欲しいと住所まで伝えていた。結果的にしっかりと拡大印刷された写真が届けられた。彼の気取らない誠実な態度から相手も素直に無理な願いを聞いたくれた。

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毎年この時期には安曇野にある一軒の別荘に10人前後の山岳会OBOGが集まっている。今年も10人集まったが毎年参加しているその先輩は今年は居なかった。皆、寂しがった。夜の食事は魚介類の鍋と手巻き寿司。楽しく食事をしてから歌い始めて10曲以上も歌った。
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山の歌は最近の若い方々は歌わないようだが昭和の山男、山女はこれが楽しみだった。感傷的な歌が多い。誰かが歌詞を書いて用意してくれた。あの頃から40年経過しているがまだ覚えている。

鍋冠山

昼間は安曇野を見下ろすこの山に皆で登った。2100m以上もあるがアルプスの前衛の山で地味。爽やかな秋の一日、おだやかな山道をゆっくりと楽しめた。

山道は岩や木の根の露出は少なく柔らかく歩きやすい。その上に枯れ葉が積もってふかふかだ。急峻なところはなく走ることもできるくらいだ。紅葉は一部で始まっているがまだ少し早い。頂上は樹林帯の中で顕著なピークではない。尾根道の単なる通過点のようだ。ここから4時間ほど進んだところにある大滝山を目指すケースが多いようだ。入山者は少ないようだがここにある大滝山荘や地元の方々がしっかりと道の整備をしているようだ。

往復14Km、のんびりとした5時間の山旅でした。
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