トレイルレースに思う

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山道を走るトレイルレースが増えてきた。それも数千人が参加する大規模のレース。トレイルを走っている時にいつも感じること、それは山道を壊すということ。

ハイカーが普通に歩いている時でさえも一歩踏み出したときに登山靴が後ろに滑ればそこの土は削られる。ハイカーが歩けばこうして地面の土がけづられる。その後で雨が流れると削られた土が流れ出て木の根っこが地表にでてくる。こうした登山道がどこにでもある。おそらくかつては土に覆われて歩きやすかったであろう山道も根っこが表出して歩きにくい山道に変わってしまう。

こうした場所は全体から見ると少しであり多くの山道は時々補修されて歩きやすくなっている。ところがこの補修が間に合わないケースが増えている。押し寄せるハイカーも一因。より強い力で地面を踏み込むトレイルランナーも一因。さらには太く凹凸のあるタイヤのMTBも走る。

私はかつてMTBで山道を走り回っていた。奥多摩、五日市、そして房総方面の低山の山道を走っていた。斜面を滑るときもある。急ブレーキを駆ける時もある。そんな時に明らかに土は削れらるのがわかった。山道は削られて深い窪みができているところがある。これには心が傷んだ。

これがその後MTBでは山道を走らなくなった理由の一つ。そして今、トレイルランニング

大勢が参加するレースで山道を走っていると道がどんどん削られる。後ろのほうかから走る私はそれがよく分かる。下り坂では削られてそれまであった階段状の段差が消えて平になってしまいより滑り易くなる。さらに削られる。大規模のレースではこうした傾向が顕著だ。

それではトレイルランニングを止めるか。ハイキングは良くてトレイルランニングはダメだとは思わない。いずれも、自然の中でリフレッシュして自分自身を取戻し健康な生活を送れるという意味で非常にいい活動だと思う。少人数のグループでのハイキング、トレイルランニングは自然へのダメージは少ない。問題は大規模なトレイルレースだ。

レースによってはレースの前後にルートの修復をしている場合もある。多くの主催者はすでに山道の破壊に関心を持ってこうした補修を前提にレースを企画しているようだ。こうしたレースが増えることを期待する。これからもレースには参加したいがこうした配慮がないレースには参加したくない。

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