足柄峠ラン 完全ガイド(まがい)

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足柄峠ラン。これで何回目になるでしょう。今日は一人で出かけたので下るときにコース途中の写真を撮ってきた。足柄峠初心者へのガイドとなるかな。

場所

峠は静岡県駿東郡小山町と神奈川県南足柄市の県境にある最高地点は759m。峠ランは御殿場線山北駅の隣にある山北町健康福祉センターを起点にして峠までの13Kmを往復するもの。

峠ランの効能

足柄峠は自転車好き、特に坂道を登るのが好きな方々の間では箱根の長尾峠などと組み合わせて練習コースとして知られていた。ランナーの間ではClubMyStarを主宰する岩本能史氏がその著書で紹介してから知られるようになった。氏の著作によると、登りでは推進力と心肺機能、下りではフォームと着地筋(大腿四頭筋)をバランスよく鍛えることができるらしい。詳しくは氏の著作を参考にしてほしい。

コンビニ、トイレ

コンビニは走り始めて2Kmほどのところにあるだけ。駅前には無い。
トイレは健康センターから峠までの間に3,4箇所ある。飲み物の自動販売機は駅前にも健康センターにもある。峠近辺にもある。

コース

画像の説明

道路状況

全般的に県道に沿って走ることになり分岐は二箇所あるのでここに注意すればわかりやすい。歩道はあるが交通量は少ないので車道の端を走っても問題ない。

峠道は冬季は積雪で交通止の場合がある。事前にネットで確認するとよい。積雪直後でない限り冬季も走れると思う。正月にも何回か出かけたが道路脇に雪が残っていても路面は乾いていて問題なかった。最近になって峠に近いところの土砂崩れ防止の工事がおわったのでこれによる交通規制の可能性は少ないでしょう。

日陰はほどんどないので夏は日差しが強く暑いがこれもトレーングになるかも。

まずは健康福祉センターから出発。調子を見ながら矢倉沢まで

最寄り駅は御殿場線山北駅。今は無人駅となっておりSuicaも使えないので切符を購入して乗車すること。帰るときは委託されたボランティアの方が切符を販売している。駅前にはコンビニは無い。松田駅にはある。
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改札口をでたら右に進んで跨線橋を使って線路の反対側に渡る。すぐに3階建の健康福祉センター(さくらの湯)が見える。ここの2Fにコインロッカーがある。200円。大勢のグループで出かけてロッカーの数が足りない時に事務所の職員が事務所内に預かってくれた時がある。これが特例なのか通常のサービスなのかは不明。トイレ、飲み物を用意して出発。
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福祉センターからは御殿場線を下に見ながら狭い道を進む。この辺は桜の季節には桜まつりも開かれて豪華な花を見られる。御殿場線の車両とともに線路の両側の桜を写真に収めることは鉄道写真家の間では有名らしい。800m程進むと県道76に出るのでここを左折して歩道を進む。
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76に沿って200mほど進むと246と一瞬だけ平行して進みすぐに左下に下る歩行者用通路があるのでここを進む。ここに入らなくくてもよいがここは近道。
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すぐに大きな橋を渡ることになる。この橋は往路は下りだが復路はここが最後の上り坂で辛いところだ。道なりにひたすら進む。だらだらの登りが続く。途中にコンビニがある。
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スタート地点から3Km地点で分岐があるのでここを右折。
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5.5Km地点には矢倉沢の公民館がありトイレ、水、自動販売機があるのでここでこれからの登りへの準備をしてもよい。ここはTrailWalkerの時には補給所になる。
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矢倉沢からはいよいよ登りが始まる

準備ができて出発するとすぐに県道78に突き当たるのでここを右折。復路はここを左折することになるがこれを怠ると全く別のとこに進んでしまうので注意。
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右折するとすぐに急坂が見えるがこれは長くは続かないので心配無用。
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ここからはひたすら道なりに進む。

地蔵堂トンネルからの5kmが正念場

8Km地点までくると地蔵堂トンネルになる。ここまではゆるい坂道だがこのトンネルからはいよいよ傾斜が増してくる。地蔵堂トンネルまでは平均5%以下。この後は10%近くなる。
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徐々に傾斜が急になる道をひたすら登る。静かで自分の足音と呼吸の音だけが聞こえる。周囲は里山の景色になってきて、遠くにこれから進む道が見え隠れする。
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10Km地点からは傾斜がさらに強くなる。10-15%の斜度。最後の3Kmが辛い。それでも見晴台のバス停が見えると先は近いことがわかる。
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苦しい場所をこらえて進んで万葉公園の駐車場が見えるともうすぐだ。ここからは富士山がよく見えるがまだ先がある。
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上り詰めてから一旦下ってからさらに少しだけ登り返すと県境の標識。
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さらに進むとようやく「足柄峠」の標識。ここには峠の茶屋、トイレ、自動販売機がある。ここの案内板によるとこの足柄峠は遠くヤマトタケルノミコトの時代からの歴史があるようだ。
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一応ここが峠のようだが「峠ラン」はまだ続く。さらに200mほど進むと広場になり足柄城址の碑がある。ここから石段を登る。
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石段をのぼると目の前にドッカーンと富士山が見える。ここが最終地点。健康センターから13Km。お疲れ様でした。
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さて楽しい下りです

富士山を十分に眺めたら下りにかかる。特に冬は風が強いので長居は禁物。下りは大腿四頭筋を鍛え、ランニングフォームを矯正するチャンスらしい。かかと着地ではなく足の裏全体を使って着地しパンパーンと音がするような走りがいいらしい。降りてくるランナーの多くはそういうきれいな音を立てながら下ってくる。

下りは重力にまかせてどんどん進むとそのスピードに恐怖心を覚えてどうしてもブレーキをかけてしまう。それでもキロ4分くらいにはなるときがある。

入浴と食事

入浴は福祉センターの3Fにある「さくらの湯」。入浴料は2時間で400円。あまり大きくないが汗を流して休むには十分。露天風呂もある。

この施設にはあまり食事の種類がなくビールは販売していない。何しろ「健康福祉」センターですから。なので、お風呂あがりのビールは駅前の食堂がいい。無人駅となった山北駅の前にも2件の食事処がある。
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ポッポ駅前屋としみず食堂。前者は普通の居酒屋。一度だけ入ったが悪くない。後者は昭和の香りがする駅前食堂。ここは母親とその娘さんが営んでいる。一旦は閉店したがお客さんの希望で再開したばかり。メニューは少ないが店主の人柄にひかれて毎回ここを利用している。大人数で行くと隣の建物の広間を開放してくれる。

さて、これで初めての方も峠ランができるでしょうか。何回も走ってみて冒頭にかいたような効果はあるような気がする。一回目は途中で何回も歩いてしまったが最近は歩かずに登れる。ただ、もう少し心拍数を上げてスピードを上げる練習も必要なのでしょう。
とにかく歩かないこと。歩くと敗北感でせっかくの効果が帳消しになってしまそうだ。おいしくビールを飲むにはやっぱり走り通すこと、ですかね。

追記

2Kmほど走ったところに大きな「酒水の滝」の看板がある。これは日本百名瀑のひとつらしい。ルートから400mほどで行けるので帰途に立ち寄ってもいいかもしれない。名水もある。
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