登山のレジャー化

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私がガチで山に登っていた1970年代は「登山の大衆化」と言われてそれまでのエリートだけの登山から一般の方々も登り始めた時代でした。私もその中のひとりでした。あの頃は金曜日の上野駅22:13発長岡行き、そして新宿駅23:55発松本行きには登山ザックを背負った大勢の若者が乗り込んで満員でした。

そして先日40年ぶりで八ヶ岳に登って「登山のレジャー化」を感じましたね。かつては、登る方の多くは山岳会に所属していろいろなトレーニングをしてそれこそガチで登っており、中には求道的に「登山道」を説く方もいました。私も登山だけが文学を生む野外活動、運動だと自負していました。登山こそ我が生きがいだ、と思って登山だけに打ち込んでいた方が多かったようなきがする。

ところが最近は、あまたあるレジャーの一つですね。他にもたくさんの遊びごとがあってたまたまこの日には登山を楽しんでいるという感じ。皆さん友達と、パートナーと、親子で楽しそうに登っていました。

こうして大勢が山に押し寄せると事故のリスクも高まるわけでそれを防ぐためかクサリ、ハシゴが至るところに掛けられていますね。これらは事故を防ぐ意味で有効であると同時に山の手術痕をみるような気分にもなった次第。

最近はロープウエイで山の中腹まで登るようになった私としてはこうした状況を嘆く資格はないのでたんなる感想です。

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