宮脇俊三「最長片道切符の旅」

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これで宮脇俊三の作品は3冊目だ。図書館でとりよせてもらった。

この日は相変わらず暑いので午後は近所のスタバでこの本を読んだ。

北海道の広尾駅から日本全国をぐるぐると一筆書きで鹿児島の枕崎駅までの13000Kmの鉄道旅の紀行。
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南に下ったと思ったらまた北上。東に向かったと思ったら西に向かったり、なんとも不思議なコースになっている。これで距離から計算した運賃は65,000円。68日間有効な切符での旅だ。昭和53年に実行した。その当時の自分、鉄道事情を思い浮かべながら読んでいた。

著者はとにかく時刻表を「読む」人で鉄道運行規則にも精通している。その知識を駆使して規則通りにルートを探して規則通りに旅をしてきた。時々は途中下車して東京の自宅に戻ってから再び途中下車した駅まで出かけて再開。切符代の65000円以外にも毎日の宿泊費やこうした自宅からの往復鉄道運賃などかなりの費用がかかったと思いそれが気になった。

こうした紀行を読んでいるとかつて行って馴染みのあるところ、まだ行ったことのないところがある。行ったところは懐かしく思い、行ったことのないところはいつか行って見たいと思いGoogle Mapには印を付けながらの読書だった。

狭い日本にも知らないところがたくさんある。読みながら景色を想像しながらいつか実際に見たいと思いながら読んだ。とくに中国地方の山間地を行く列車、阿蘇の外輪山を登る列車、そこにあるスイッチバックの鉄道。思いが飛んでいく。

ただ、残念なのはここに登場する多くの路線、駅が廃止されているのを最新の地図で知った。現在同じような一筆書きの旅をするとしたらどうなるのだろうか。いつか調べてみたい。

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