南房総みちくさウルトラマラソン

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千葉県勝浦から房総半島南岸を野島崎灯台まで75Kmを走るウルトラマラソンに参加。ウルトラマラソンは当然ながらつらい。今回も40Kmを過ぎた時点で脚が言うことを効かなくなり苦しみながらまさに修行の行程だった。

前日に会場の勝浦三日月ホテル隣の駐車場に入りそこで車中泊。夜8時には就寝して翌朝4時近くまでよく寝られた。体調は万全のはず。

定刻通り5時に出発。参加者は75Kmに参加するランナーと100Kmに参加するランナーがそれぞれ250人。ほとんどのランナーはほぼ空身で水分だけを持った方が多い。私は小さなザックに防寒具、ライト、少しだけの食料、、を持った。これから75Kmの旅にでるわけなので道中で何があるか予測し難い。事故が起こって走れなくなるかも知れない。そんなとき防寒具がないと寒い思いをする。エイドの食事が期待ハズレで不足するかもしれない。いろいろとリスクを考えるとやっぱり荷物は持って走りたい。何しろ旅ですから。競技性に重点においたランナーは身軽にして記録を意識する。

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この大会そのものは競技性が低い。名前に「みちくさ」と言う名前が付いているだけあってコースの途中でいろいろなポイントに寄り道する。風光明媚なところ、有名な観光ポイント、、、。こうした所までわざわざ往復することもある。

変化のある景色をみながらの序盤は疲れも感じなく何とも楽しい時間だった。

夜が開けつつある海。
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明るい海岸。
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房総特有のトンネル。
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そして4,5Km毎にあるエイドでは地元の食材を地元の方が作った食べ物が並んでいる。
画像の説明卵かけご飯
画像の説明野菜寿司
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なかでも鵜原にある理想郷と呼ばれる景勝地が良かった。海をのぞむリアス式の断崖の急峻なところにいくつかの別荘が作られていた。かって文人も訪れて歌を残している。ここが今回の発見だった。
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こうした楽しみを感じていたのは前半の40Km位までだった。その後は国道の脇の狭い歩道を走りしかも海の眺望はきかない。脚のいろいろなところの筋肉がピクピク動いて痙攣の直前。不自然な脚の動きを最小限にして痙攣を防ぎながら走った。

前回のウルトラマラソンは昨年4月の富士五湖ウルトラマラソンで71Kmだった。あの時も辛かったが今回のほうがつらい。2年前のサロマウルトラマラソンの時も最後の20年が苦しかった。やっとの思いで前に進んだものだ。この日も同じだ。腕を振って体を前に押し出す。足を蹴り出すというような走り方はできない。やっと足を前に出すだけだ。

2週間前に走った六甲山縦走トレイルランの疲れが残っているのか、単に脚力が衰えてきているだけなのか。とにかく辛かった。走るのをやめて歩く理由を探しながら走る。だが、歩いたとしても疲労は取れない。ただゴールが遠くなるだけでなんのメリットもない。思い直して走り続けるだけ。

それでも50Kmを過ぎると歩く回数が増えてきた。すぐに思い直して走る。海岸線は綺麗だ。遠くにランナーが見える。同じように歩いたり走ったりしている。だれもが苦しんでいる。
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最後のエイドを出発して残り4Km。ここでこれまでほぼ同じペースで走っていた方と歩きながら会話を始めた。ランニング談義。この4Kmを楽しく会話しながら結局歩き通してしまった。少しでも走ろうとすると脚が痙攣しそうだったので歩いた。

5時に出発してから10時間。ようやくゴールの野島崎灯台に到着した。

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