富士登山

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富士山は20代の頃に11月と3月に雪上訓練で何回も出かけていた。本格的な冬山登山の前にここで雪や氷の上でのザイルを組んでの歩行練習から始まって滑落停止、ジッヘルなどの練習をしたものだ。そして最後の日は頂上を目指した。一度だけだが頂上の小屋の軒下に簡易テントを張って一晩過ごしたことがある。希薄な空気のせいか夜中に息苦しくなっていろいろな妄想を見た記憶がある。冬の富士山の上部は一面のアイスバーンが広がっており危険度は相当高い。突風にバランスを崩して滑落したら助からない可能性が高い。そのためのトレーニングをしていてもそうだ。それでも当時は血気盛んでこうしたリスクを物ともせずに登っていた。いまから思うとよくぞ命が永らえてきたと思う。

そんな富士山に40年ぶりくらいで登ってきた。今回はランニングクラブのメンバーと一緒だ。

前日に富士吉田に入って市内を街ラン。風呂に入ってそのまま市内の道の駅で車中泊。標高が高いせいか涼しい。そして早朝にスバルライン経由で五合目まで。ここで他の参加者と合流して7:30に登山開始。雲海を見下ろしながら上は晴れている。絶好の登山日和だ。

7月1日に山開きが行われて登山者も多い。特に外国人旅行者が半分位いる。ご来光を見てから下ってきたのか降りてくる登山者が多い。多くは軽装。中には空身の方も。天気が良ければ問題ないけど。。。

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登山道はさすがに整備されている。ところが前日のランの影響なのか薄い空気のせいか脚が重い。八合目位からは頻繁に立ち止まって脚を休める状態。それでも多くの登山者を追い越しながら粛々と登った。

4時間後の11:30に登頂。太陽のせいか気温は低くなく爽やかな風が心地よい。遠くには真っ白い雲海、下には登り続ける登山者の列が小さく見える。

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今月末には富士吉田市役所からここまで健脚を争う「富士登山競走」がある。そのための練習に来たと思えるトレイルランナーが沢山きていた。その多くが短パン、Tシャツで荷物はほとんど持たない。こうした高山に緊急装備無しで登ってくる気持ちにはなれない。天気の急変、転んで怪我をすることは十分に考えられる。こうした事態への対応ができない。

下りは専用の下山道を駆け下った。こまかい礫岩が敷き詰められていて春の雪山を下っているようだった。あっという間に五合目。

他の方々と一緒に富士吉田で風呂に入り別れた。私は本栖湖でキャンプ仲間と合流。涼しい夜を過ごした。

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