重要伝統的建造物群保存地区 青鬼集落

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集落の中心にある狭い駐車場に車を停めて外に出ると重厚な屋根が重なって圧倒的な迫力をもって迫ってきた。14戸の兜造りの家屋が寄り集まっているここは重要伝統的建造物群保存地区に指定されている青鬼地区。白馬村にあり国道から険しい山道を2,3Km奥に進んだところにある。

現存する兜造りの家屋はすべて江戸末期から明治初期に建てられてその原型がほぼそのまま残っている貴重な地区だ。外から見ると屋根はそれまでの茅葺きからトタン張りになり障子がガラス・サッシになり外壁も現代建材を使っているが外観や構造はそのままのようだ。

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車の外に出るとピーンと身が引き締まる寒気を感じた。朝8時頃。道路脇の溝を水が流れる音が聞こえるだけ。4月というのに雪が各所に残る。案内板を見てから山の中腹に有る青鬼神社まで登ったが途中から雪の上になった。この神社は10世紀の創建。現在の建物は江戸中期らしい。

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集落の中心を走る狭い農道を登ると棚田が続いている。まだ雪が残り氷も張っている。4月でもまだ冬だ。整然と石垣が組まれ春の到来を待っているようだ。遠くには北アルプスの山々が見えるが上の方は雲がかかっている。これから春になり夏になり秋になると菜の花の黄色、稲の青、黄金色、遠くの山の青、がぞかし綺麗なことでしょう。別の季節にぜひとも訪問してみたいものだ。

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そして石仏群。何年前からあるのだろう。この集落の歴史の集大成だ。

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この集落がいつから存在しているのか調べきれてないが神社が10世紀創建とあるのでその頃からでしょう。江戸時代には戸隠神社、善光寺詣りの通行路であったりして賑わっていたらしい。

現在の14戸はすべて住人がいるとか。どんな生活をしているのかどのようにして収入を得ているのか、どんな人が住んでいるのか、興味がある。こうした集落が観光客向けの土産物屋や民宿に変わっていることが多いがここはそれがない。ここの住人に負担をかけずに静かにこうした姿を残して欲しいものだ。

すばらしい集落だ。これまでに重要伝統的建造物群保存地区には何箇所も訪れたがここの保存率が一番高い。他の多くの同様の地区にある建造物は保存状況が悪く一部破損しているところが多いがここはすべての家屋がきれいに保守されている。しかも他と比較してここは集落のすべての家屋が昔のまま。他は昔の家屋が多いというだけで建て替えられた家屋も混在している。ここは素晴らしい。

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