ゴッホとゴーギャン展

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高校生の時に読んだ「月と6ペンス」はポール・ゴーギャンをモデルにした小説で深い印象が残っている。「一つの個性があれば百の欠点を見逃そう」というフレーズをいまだに覚えている。そのポール・ゴーギャンとゴッホの絵画展に出かけてみた。東京都美術館。

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残念ながら私は絵画を鑑賞して評価する知識も能力も持ち合わせてない。それでもゆっくりと歩いて解説文を読んでじっくりと見てきた。それぞれの絵に関連して作者が書いた手紙の一節が紹介されていたが、「芸術とは一つの抽象なのだ。自然の前で夢見つつそこからこの抽象を引き出すのだ。」というのに納得。対象を見て作者としての思いを再構成してそれを表現するということでしょう。たんなる写生ではないということは理解できた。これは写真についても言えることで素人が観光地で撮る写真はたんなる写生。すぐれた写真家が撮る写真は当人の思いを再構成して写真に表しているのでしょう。

印象に残った絵はゴッホが書いた自画像。そして「収穫」。こうした田園風景は好きだ。

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二人は出身国は異なっていても絵を通して強い友情で結ばれており一時期はアルルで共同生活もしていたようだ。ゴッホは耳を切り落とす事件を起こし最後は短銃自殺をしてしまう。一方、ゴーギャンは後半生をタヒチで過ごしそこで息を引き取る。「月と6ペンス」再読してみたくなった。

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