雨のサロマ湖ウルトラマラソン完走

画像の説明

ウルトラマラソンには過去2回参加していずれも完走している。いずれの大会も制限時間が長く途中の補給処ではゆっくりと休んだり景色を眺めたり地元の方と話をしたりができた。ところが今回のサロマ湖ウルトラマラソンは制限時間が13時間と厳しい。どの補給処でも飲み物で水分補給をしてから1,2口ほおばるだけの時間しかない。走り続ける。ひたすら100Km。疲労困憊で制限時間の17分前にゴールできました。雨が終日降る寒い一日。

画像の説明

ホテルのバスで早朝3時に出発。会場のサロマ湖に出た時はこんなに綺麗な日の出を見ることができました。それなのにその後はずっと雨。

画像の説明

この大会は今回で31回目。ウルトラランナーは誰でも一度は走ってみたいらしい。権威ある大会だ。10回完走すると「サロマンブルー」と言う称号が与えられ優先参加、専用の控室が提供される。現在は200人位いるのかな。その上には20回完走者の「サロマンゴールド」がある。これは数人。それぞれその色のゼッケンを提供され他のランナーには分かるようになっている。

それだけに大会運営はしっかりしていおり補給も充分ある。地元の湧別町、佐呂間町がバックアップしてボランティアしている。あの広大なところには農家が点々としてあるがその農家の方が2,3人で応援にでている。もちろん参加者の家族、友達も沢山押し寄せてランナーの先回りをして応援。素晴らしい大会だ。

定刻の5時にスタート。参加者3500名余が走り始めた。まだ雨は降っていない。しばらくは街の中を走る。交通規制は会場周辺だけでその後は道路の側道、歩道を走ることになる。3500名のランナーがぞろぞろと走る訳だ。

画像の説明 画像の説明 画像の説明 画像の説明

補給処は5Km毎にあり地元の高校生が一所懸命にサービスしてくれる。

画像の説明 画像の説明 画像の説明 画像の説明 画像の説明 画像の説明

寒かったこの日は地元の方々が温かい濡れタオルを提供してくれたり温かいお茶を提供してくれる補給処もあった。ありがたい。ここは毎年ボランティアでこの店が私設補給処を設けてくれている。

画像の説明 画像の説明

7時ころには雨が降り始めた。小雨だがしっかりとした雨。時々霧雨に変わるがこの雨がこの後ゴールまで続いた。風もあり気温は10度前後か。走るためにはこの気温は助かる。しかし、レインコートを羽織るも汗と雨で衣類は濡れる。このレインコートは防風着としても役立った。

画像の説明;

50Kmくらいまでは脚もしっかりして走れた。がその後は徐々に疲れがでてきた。後ろからくるチームメイトにも数人抜かれた。順位を争う気持ちは全く無く制限時間内に完走することが目的なので気にせずにマイペースで走るがそのペースは徐々に落ちた。当初はキロ6.5分。50Kmをすぎる頃は7分。80Kmをすぎる頃は8分まで落ちてしまった。脚を前にだそうとしても出ない。単純に歩幅だけ前に進む。腕を強く振ってできるだけ前に進むように心がけたがこんなスピードで走るのは初めてだ。早く走れない方の気持ちが分かった。

その疲、労困憊が始まった80km地点からら有名なワッカ原生花園の
中を走るコースが始まる。オホーツクの波が強い風で怖いくらいに鳴り響く海岸の丘陵地帯だ。この原生花園をひたすら9Km進んで折り返す。最後の辛い辛い18Kmだ。折り返しなのでチームメイトとハイタッチする機会もある。一時的には気持ちが盛り上がるが肉体的には限界。はるか彼方までランナーの列が続く。丘陵なので小さなアップダウンが疲れに追い打ちをかけてくる。この頃は時々歩き始めてしまった。今回は、歩いてしまうと制限時間内にゴールできない可能性があるので歩かない、ことを肝に銘じてきた。80Kmまではこれを守れた。前後を走るランナーも皆同じ状態。歩きたい気持ちを抑えて走り、耐えられなくなって歩く。すぐに気を取り直して走る。何の為に走るのか。誰もが心のなかで葛藤し苦しんでこれを繰り返している。

作家の村上春樹はその著書の中で、「歩く理由はトラック一杯分ある。しかし、僕は歩かなかった」と書いている。でも、走る理由もたくさんあると思う。歩く理由もたくさんある。各人のなかでそのどちらが多いかで頑張ったりリタイヤしたりする。

リタイヤするランナーも増えてきた。要所要所には担当員が待機していてリタイヤする方をレスキューシートに包んで保温に心がけて収容車を待っている。風と雨で体感温度は10度以下でしょう。

画像の説明 画像の説明

こんな過酷な場所にも人間のこうした葛藤とは無関係に花が色々と咲いている。何しろここは原生花園だ。ハマナスだけは特定できた。

画像の説明 画像の説明 画像の説明

原生花園の折り返し点が約90Km地点。この頃になると残り時間と進むべきスピードから完走を確信できた。しかし完走するためにはやはり歩き続けることはできない。歩いても出来る限り走る必要がある。このあとずっと歩いたらゴールは何時になるか、そんなことを計算し続けた。そして残り3Kmほどになってようやくこれから全て歩いても完走できる状態になった。歩く時間が増えたが時々走り。制限時間ぎりぎりにもなりたくない。早くゴールしたチーム名とがゴールで待って居るはずなのであまり待たせたくない。

残り500mから広い道路を走ることになる。最後の花道だ。さすがに両脇には家族、チームメイトが戻ってくるのを待ちわびる人がたくさ並んで声援を送ってくれる。こうした花道を走るのはいつも気分がいいものだ。そして制限時間17分前の4時43分にゴール。走る時は当然完走するといつも考えている。だから完走すると当然と思っているが実際に完走すると、その達成感、満足感、苦しみに耐えた自分への誇りを感じる。

画像の説明 画像の説明  画像の説明 画像の説明

走るのをやめると急に寒くなった。上だけ着替えてバスでホテルに戻り、早速温泉で体を温めた。これがしたかった。走っている間はこのことをずっと考えていた。

そしてこのホテルに宿泊して走った方がたと一緒に食事。ウルトラマラソンを走った方への食事としては豪勢すぎるが食は進んだ。胃へのダメージは少なかったようだ。勿論ビールも。

画像の説明 画像の説明

ある意味、この大会が今回の北海道旅行のフィナーレ。あと5日。

コメント


認証コード2166

コメントは管理者の承認後に表示されます。