みちのくの旅への思い

芭蕉は「奥の細道」の序章に「予もいづれの年よりか、片雲の風にさそはれて、漂泊の思ひやまず、、、、」と書いて旅立った。この漂泊の思いとはどこからきているのか。なぜこうした思いを抱くようになったのかは知る由もない。私も「漂泊の思い」を持っているがそれは単純に見知らぬ土地で新しいものを見たい、と言うことだけ。

一句:青葉出で 訪ねてみまん みちのくへ

まだ行ったことがない土地で人々はどんな暮らしをしているのか、どんな風景なのか、と言うような思いが募ってきて今日から「みちのくの旅」を始めた。自分が生活している日常から離れた非日常の世界で新しい世界を見てみたい、と言う好奇心だけがモチベーションになっている。

今回は福島以北の東北5県(宮城、岩手、青森、秋田、山形)を主に回ってみたい。関東から福島まではこれまでに何回かでかけており好奇心は満たされている。

特に興味があるのが「北のまほろば」と司馬遼太郎が名づけた青森。青森は縄文後期には食料も豊富にあり高度に繁栄していたらしい。それが故に「北のまほろば」と呼んでいるそうだ。彼は同時に、「津軽に行くことは重い」と言っている。なにがそうした思いをさせているのか。津軽の「重さ」を感じてみたい。

そして、「奥の細道」で芭蕉が訪れたみちのくの各地をすこしでも追跡してみたい。「奥の細道」は数カ月前から書き写しをしている。今日までに、深川の庵を出立してから山形の立石寺を訪れるところまで進んでいる。ここに登場するいくつかの歌枕を訪れてみたい。

記念すべき一日目はひたすらに国道4号(奥羽街道)を北上して福島県二本松市まで来て、ここにある「道の駅安達」で休んでいる。今日はここが宿泊場所。

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