北八ヶ岳、スノーシューで横岳へ
スノーシュー。昨年の冬は日光湯元近辺を歩きまわった。風雪の中、楽しく雪原を歩いた記憶がまだ新しい。
今年は北八ヶ岳横岳に登った。一週間前に降ったさらさらの新雪が1m以上積もった上にこれ以上ないような無風快晴の天気に恵まれた。
いつもの山岳会OBOGのグループで11名。レンタカーで中央高速を走っていくとすぐに真っ白な甲斐駒ケ岳、硫黄岳、赤岳が見えてきて期待を膨らませた。
「長寿更科」でそばのランチ。良心的な価格設定で美味。その後、車山スキー場近くの斜面を軽く登ってみた。時間があまり無かったのでスノーシューはレンタルしないでツボ足。これが大変。背の高い草の上に積もった軽い雪は軽く足を置いても深くハマってしまい苦労した。一時間ほどの軽い足慣らし。
宿は「小斎の湯」。素朴な山間の温泉宿で斜面に露天風呂が4つ配置されている。風情のある木造の階段廊下でつながっている。この日は雪もついていて実にいい雰囲気だ。早朝一人で露天にでかけたら途中でカモシカに遭遇。数メートル先でじっと目を合わせて見つめ合った。
この宿は高級旅館ではないが静かないい宿だった。露天風呂は気取ってなく素朴。かと言ってみすぼらしくない。
翌日はいよいよスノーシュー。八ヶ岳ロープウエイで一気に2200mまで登る。このロープウエイは100人以上を一度に運んでしまう。20代のころに山スキーをしていたころは何回か来たことがあるが当時はもっと小さかった。スキー場に久しぶりで来たが綺麗になっていて驚いた。レンタルショップもいろいろな品が整っている。ここでスノーシューをレンタル。1500円。
昨日はトレースがついていない雪の斜面を登ったせいか苦労したがスノーシューを借りた今日のコースはトレースがついていてスノーシューが要らないくらいだ。今日も無風快晴で多くの登山者が入っていた。
樹林帯の中も1m以上の積雪。トレースをたどっていくと北横岳ヒュッテ。多くの登山者が休憩している。アイゼンとスノーシューは半々くらい。意外と若い人が多い。
横岳からはすばらしい眺望を堪能できた。北アルプス、中央アルプス、南アルプス、そしてもちろん八ヶ岳連峰。夏の間はモヤがかかってこんなに見えない。空気が澄んだ冬はこんな快晴の日はめったにない。なんとも貴重な天気だった。もうこんな景色は二度と見られないかもしれないと思って景色を目に焼き付けた。下りはスノーシューを外して軽快に滑り下った。軽い雪質の楽しい雪道だった。