北八ヶ岳雪上ハイキング
前職の同僚とその友人の3人で久しぶりの雪山を堪能。
茅野駅まで特急あずさ。そこからバスで八ヶ岳ロープウエイ駅。ロープウエイの山頂駅までスムースに移動。天気はまずまずで風は弱い。ロープウエイからの景色も久々の冬景色だ。
身なりを整えて少し緊張しながら踏み固められたルートを進んだ。
トレースはしっかりと付いているし分岐には標識があるので安心している。まずは縞枯山の登り。最初はアイゼン無しで登っていたが滑るので途中でアイゼン装着。傾斜はかなり急だ。
樹林帯の中のトレースをひたすら辿って登る。予想以上に登りがきつかったが稜線にでると猛烈な風。樹林帯の中とは大違いだ。
縞枯山から少し下ってすぐに茶臼山の登り。
ここを下ると麦草峠。冬季は除雪されてないが冬の景色を見るのは始めてだ。
ここから程なくして白駒荘。白駒池の畔にある。白駒池は氷結していて雪原だ。
3時ころにチェックイン。ここは風呂もある。暖房もしっかりしてトイレも水洗だ。資材は麦草峠から運搬しているようだ。
設立100年。4代目の主人の趣味だろうかいろいろな日本酒、ワインが飲める。
新館の個室に三人。板張りの床にマットと布団、毛布。ファンヒーターで十分暖かった。
5:30の夕食は牛肉もたっぷりとあり満腹。自家農場で育てているという野菜のサラダが新鮮でボリュームもあった。
この日の宿泊者は約20名。単独の女性もいた。
2日目
アイゼンを装着して早速の登りで高見石。途中に高見石小屋があった。営業中のようだ。ここまでの登りもきつかった。
相変わらずの樹林帯の中の登りを進むと中山。個々まで来ると天狗岳も見える。
この日も快晴。ただ、強風が吹いていて中山峠についたときには東天狗岳の登頂を断念。無理をすれば行けたかもしれないが何回か登った山なのでそのまま下山。
ほどなくして黒百合ヒュッテ。幕営していたグループもあった。もうテント泊する意欲はない。ここで温かいココア。
ひたすら下って渋温泉。このコースは夏道は大きな石がゴロゴロしていて歩きにくかったが雪道は歩きやすい。
12時過ぎに渋の湯に到着。タクシーで茅野駅。駅前の蕎麦屋で乾杯。
久しぶりの雪山で楽しかった。北八ヶ岳はほとんどが樹林帯で危険度は低い。特にこの時期は雪がサラサラで踏み固められたトレースは歩きやすい。白駒荘も快適に過ごせた。ふたたびこの時期に訪れてもいい。
以下は同行者がヤマレコに投稿したコメント
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&deco(i,,,small){さて今回は。雪山を始めるきっかけを作ってくれた経験者の方と、昔から山をやってる友だちと3人で北八ヶ岳雪山登山。風が穏やかであれば東天狗岳に登るつもりで、北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅から。
今回は、ロープウェイにあまり人が並んでない。前回確か2年前に来た時は、ロープウェイ乗車待ちの列が、ウッドデッキの階段まで続いていた。チケット購入待ちの左の列と、ロープウェイ乗車待ちの右の列とがあってわかりにくかった覚えがある。ロープウェイ山麓駅に着いてから山頂駅まで上がるのに1時間くらい掛かった記憶がある。それが、チケット売り場4-5人、チケット買ったらすぐ右のロープウェイ乗車待ちに並べるくらいに空いていた。そのおかげで、予定していたより30分くらい早く山頂駅に着けた。
初日は、滑落しそうな危ない箇所がないはず、トレースがハッキリし、圧雪した道のはず。チェーンスパイクで行動開始。他の2人は、1人はベルト式アイゼン最初は履かないで、他はスノーシューと、三者三様。
坪庭には上がらず、縞枯山荘へショートカット。縞枯山荘は、営業していなさそうだった。右に見える縞枯山の山肌を見上げ、分岐から登り始める。いきなり急登。チェーンスパイクでもズルってなる。しばらく登って、この急登をアイゼン履かずに登るのはシンドイんじゃないかと思ってアイゼン履くか尋ねると、そうするという返事。滑るとそれだけ体力を消耗する。
しばし休憩中に森永の塩キャラメルをもらった。めちゃウマイ。これ、登山に最適な行動食ではなかろうか。
急登が続く。縞枯山ってこんな急登だったっけ。ゆっくり登ってるつもりなんだが結構息が上がる。肋骨の下を大きく開いて胸にいっぱい空気を入れる。後でCatEyeのCyclingアプリ見たら、170まで上がってた。そこまで上がってるとは思わなかった。最高心拍数上がったんだろうか。だとすると嬉しいんだが。
縞枯山山頂は、割とすぐにやってきた。山頂から少し尾根を行くと、すこし見晴らしのいいところを通る。ヤマレコの縞枯山山頂は、この辺りになっていた。
もっとずっと先へ進むと、縞枯山展望台は左へ入ったところ。普通に楽ルートで作るとここには来ない。案の定コース外れアラート。展望台からは、これから行く茶臼山が見えた。ここでゴム弓。
降って再び登り。茶臼山へ向かう途中で、iPhoneが充電していないのに気づく。携帯バッテリーに繋いでいたから大丈夫だと慢心していた。どうやら、iPhone自体が冷えると充電を中止するらしい。残11%を見た瞬間に電源が落ちた。最初はケーブル断線を疑い、ケーブルを替え、アウターの中にiPhoneを入れて温めたら復活。ヤマレコとコンパスEX再起動してログ再開。Cyclingアプリの再起動忘れた。
茶臼山へも結構な急登。茶臼山展望台へ向かう。ここでもコース外れアラート。茶臼山展望台では縞枯山展望台より風が強かった。あっという間に手が冷える。
茶臼山からの下りは急降下。間隔を空けて降りる。
茶水の池でゴム弓。
麦草峠に出た。国道も雪で埋まっている。
麦草ヒュッテは入口が雨戸(雪戸?)で閉まっていた。けれど「営業中」の看板が出ていた。
その先でトレースが無くなる。開けていて、風で雪が飛んでくるためだろう。一部ツボ足で通過する。よく見れば先にトレースがあったり、棒が刺してあったりして向かうべき方向はわかる。
樹林帯を抜け、白駒の奥庭。ここも景色が良い。
白駒荘に着いて池のある場所を眺める。全面凍結。
入り口入ったところにプラスチックの籠が置いてあり、アイゼンやゲイター・手袋などを入れて部屋に持ち込むようになっている。玄関に置いておくと間違えて持って行きやすいし、いいシステムだと思った。
白駒荘の夕食は17:30から。風呂は15:00-20:00。石鹸シャンプーは使ってはいけない。一番風呂に入った。ちょっと熱めの湯で、冷えた身体に心地よい。
風呂から上がって食堂で生ビール950円。夕食の支度を始めているため、ジョッキを部屋に持ち込んで乾杯。沁みる。ナッツやスルメ・チータラをアテに白百合をちびちびやっていたら寝落ち。直に夕食の時間になった。
夕食が豪華。大きめの木のボウルにサラダが山盛り。お弁当カップ4つに煮豆やら春雨サラダやら漬物・小エビのふりかけ。南瓜煮と、鶏肉焼いたのの上にトマトソース。メインは鍋。大きなしゃぶしゃぶ牛肉を野菜やキノコが入った小鍋で食べる。きんぴら牛蒡もある。デザートに干し柿。
朝食も、山小屋とは思えないほど品数と量。サラダとお弁当カップ4つ。鯖に牛蒡サラダ。ヒジキと大豆の煮たの。陶版にソーセージと目玉焼き・野菜。ご飯に味噌汁。
高見石小屋まで割と急登。途中でプラスチックを燃やす臭いがした。高見石は岩々しててアイゼンでは歩きにくいと思い、パス。先を急ぐことにした。そこからが長かった。中山への登りって、こんなに長かっただろうか。上が開けてそろそろかな、と思うこと3-4度。やっと尾根に辿り着き、左へ切れて中山展望台。ここも風が強く、トレースが無くなっている。実際、オレンジテープを頼りにツボ足で歩いていると、本来の道はもう少し右だったらしい。ルート修正して歩くと、標識が現れた。
樹林帯の中を行くと、中山山頂標識。山頂は展望がない。樹林帯を抜けると、さっきまでの風が嘘のように凪いでいる。西側と東側で風の強さが全然違う。
中山峠への下りは左側が崖。注意して降りた。しかし、以前に感じたような危なさは感じなかった。けれど、ここで右から強風。あっという間に手が悴む。中山峠に降りたところで、東天狗岳には行かないことにした。あの強風の中、樹林帯を抜けだして稜線を歩くのは危険だと判断した。
時間あるし、黒百合ヒュッテで休憩。温かいココア600円。石油ストーブの周りでまったりする。
あとは渋の湯に下山。途中八方尾根分岐でアルピコタクシーに電話。下山して荷物を整え、指定場所に歩いていると迎えが来た。
タクシーの運転手によると、唐沢鉱泉へは、唐沢鉱泉が営業している間は除雪が入っているから迎えに行けるけど、4月の営業再開までは途中行けるところまでだという。
茅野駅に近づいたところで教えてもらった蕎麦屋「さらしな」へ。ここは更科と言いつつ挽きぐるみを使っているらしく、蕎麦が蕎麦の色をしていて香りも申し分ない。
今回もいい山行だった。
動画は後ほど};