信州峰街道ライド
2年ほど前に長野に移住したサイクリストが書いたブログに峰街道の記事があった。以来、ここを走ることを考えていた。今回、杉本、松本、松渕各氏の同行を得てそれが実現。中身の濃い充実した一日ライドだった。
前日は美麻にある温泉付き道の駅に投宿。夕方に着いて一夜を過ごした。その翌早朝、天気が良いので後立山のモルゲンロートが見えることを期待して夜明け前に出発。途中ですでに明るくなった峰々が目にはいったので急いで展望できるところを探して駐車。ちょうど朝日が山肌に当たる頃だった。何枚も同じような写真を撮っていると刻一刻と光が変わってグラデーションが変わってくる。久しぶりの雄大が景色を見ることができた。
眺めていると老人がゆっくりと近づいたので「いつもこんな景色を見られていいですね」と話しかけてみた。散歩がてらに新聞配達をしているそうだ。下を見ると10軒ほどの集落が見える。のどかな地区だ。
今回の集合地点である中山高原キャンプ場の駐車場で待った。予定通り10時に出発。
少し登ると峰街道の湯の海口。ここから峰街道だ。
すぐにダートになるが走りやすい。道幅は軽自動車1台分くらい。土がながされて石が露出しているところが時々あるが基本は土と細かい石の平坦な路面。走りやすいがときどきバイクが作った轍がありぬかるんでいると走りにくい。
10kmほど進んだところから眼前に朝にも見た後立山連峰の山並みがそびえていた。朝とは少し光が違っていた。見る立ち位置も高くなっている。標高900mくらいの稜線を走りながらの眺めは最高だ。何回も立ち止まって眺めていた。
古道なだけあって途中には集落がある。軽自動車がやっと通れるくらいの坂道が複雑に走っている集落は時が止まったようだ。
山の中腹にはいくつもの集落が見える。ゆっっくりと訪れたいところだ。
3時間ほどかけて折り返し地点である大安寺口に到着。ここまでは500mほど下がる下り基調のルートであるがここまでは小さな上りが多数ありその印象が強くて下ったという感じはあまりなかった。いずれにしても充実した濃い時間だった。
ここからは車が通る一般道をひたすら進むだけ。高低差が少ない道を5kmほど進んだところの道の駅でランチ。鹿肉バーガー。
さらに進んだところに前日に宿泊した道の駅ぽかぽかランド美麻がある。ここから高原キャンプ場までは7km、300mのヒルクライムが待っている。50km近くを走ったあとのヒルクライムは辛い。7~8%の傾斜が延々とつづく。ひたすらペースを保って粛々と登った。午後4:30に出発点に戻った。薄暗くなっていた。
到着してすぐに遅れていた1名の救助に来るまで戻り3kmhど走ったところで彼をピックアップ。その後は車で道の駅に戻り温泉に入った。
キャンプ場に戻ってからは焚き火キャンプ。久しぶりの焚き火だ。4人で談笑しながらの時間はいいものだ。
翌日はゆっくりと10時頃に出発してひたすら一般道を使って5時ころに帰宅。
温めていた峰街道ライドが実現して嬉しい。同行者には感謝だ。